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商店街の池の金魚が全滅…怒りの貼り紙に込められた靴店主の思い

金魚が死に絶えたことを怒る張り紙/2019年8月10日・らりほう (@rrpt3)さん提供
元気な金魚が泳いでいたころの様子/2006年撮影・らりほう (@rrpt3)さん提供
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 「せっかく育ってきた金魚、錦鯉、フナ、エビ等が全部死に絶えてしまいました。池の中にタバコ・クスリ等入れたのは どこのだれだ恥を知れ」

 兵庫県加古川市の商店街にある池のオブジェに貼られた、一枚の貼り紙の写真がツイッターに投稿され、話題になっています。一体何が起きたのか、貼り紙の主で、長年金魚たちの世話をし続けてきたという靴店の店主(78)にお話を聞きました。

 この池は、JR加古川駅南側にある「ベルデモール」という商店街にあり、今から30年前、昔の商店街を改装オープンした際に、憩いの場として作られたそうです。水は地下水を利用し、常にポンプで循環させていますが、完成当初はタバコのポイ捨てが相次いだことから「金魚がいたら(ポイ捨てを)ためらうのでは」と和金の稚魚を購入して放したといいます。その後、店主が水草を植えたり、エビやフナ、錦鯉などを放したりし、「近くの保育園の子どもたちも3日と開けず、楽しみに見に来てくれとった」(店主)というほど、地域の人に愛されてきました。

 異変が起きたのは、8月初旬。朝9時ごろ、店を開けに来た店主が通りがかったところ、40匹ほどいた金魚などがほぼ全部死に、池の端にある導水管のネットに引っかかっていました。何とか生き残ったのは、2匹だけ。エビも全て死んで底に沈んでいたといい、周囲には商店街の閉店後に捨てられたとみられるタバコの吸い殻が、たくさん落ちていたそうです。

 池は地下水を循環させているため、水温は一年中13~14度に保たれ、昨夏の猛暑でも金魚たちが死ぬことはありませんでした。むしろ冬でもすくすく育つため、大きくなった錦鯉などは市内の池に「お嫁入り」していたほど。「これまでも池に吸い殻が放り込まれとったことは何度もあったから、それだけで全部死んでしまうとは思えんけど…」と店主。「水鳥に食べられたこともあったけど、それならフンが落ちとる。それもなかった」と言います。

 実は、池では今春、初めて稚魚が生まれ、喜んでいた矢先に池の清掃で全滅。「このままでは子どもたちが寂しがる」と新しい金魚を購入し、「ようやく大きくなってきたところ」(店主)でした。結局詳しい原因は分からないままですが、貼り紙をして以降、タバコのポイ捨てはピタリとやんだといいます。

 「ポイ捨てがなくなっただけでも、貼り紙をした意味があった、ゆうことかな。ここは小ちゃい子も楽しみにして来とる、大切な池。汚さないで欲しい」と店主。1週間余りたち、残った2匹の金魚も少しずつ元気になってきたといい、店主は「子どもたちも待っとる。何としても、また、復活させなね」と言葉に力を込めました。

(まいどなニュース・広畑千春)

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