蓮舫氏 桜田前五輪相「子どもは最低3人」発言を断罪「この意識が女性追い詰める」

 立憲民主党の蓮舫副代表(51)が30日、未明から早朝にかけてツイッターを連続投稿。自民党の桜田義孝前五輪相(69)が「子どもを最低3人くらい産むように」とした発言について、「女性を追い詰めてきた男性の意識」と批判した。

 桜田氏は29日、千葉市内で行われた猪口邦子元少子化担当相のパーティーでの挨拶で「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と出席者に呼びかけた。発言後、桜田氏が「子どもを安心して産み、育てやすい環境をつくることが重要との思いで発言した。誰かを傷つける意図はなかった」と釈明したコメントとは相反した、出産できない事情のある人への配慮に欠けており、また、個人の意志より国家のために出産を奨励する戦前の国策などをほうふつさせるとして問題視された。

 蓮舫氏は30日午前1時41分、「論外」と断罪した上で、「お腹に10ヶ月。母になる嬉しさはもちろんあるが、仕事があるならば育休、産休と両立の不安に待機児童の問題。高齢出産ならば、お産そのものへの不安。経済面での不安さえ、ある。産むことはとても簡単な時代ではない。その認識さえもない、のか」と、女性としての思いを代弁した。

 その約10分後、同氏は「少子化は『結婚しない女性の問題』との認識がいまだに閣僚経験者から当たり前に飛び出す。だから少子化が止まらない。両立支援、教育の充実、通学路の安心やひとり親支援等々、少子化は政治が正面から向き合うものです」とツイート。会合で桜田氏は「結婚しなくていいという女性がみるみる増えちゃった」と語っていた。

 さらに、蓮舫氏は午前6時過ぎの投稿で「3人」と桜田発言を強調し、「子どもは3人以上って発言は他の自民党議員も言ってた。欲しい子どもの数は2人なのに、実際は1人。晩産化、子育てにお金がかかる、との理由が高い。人口減少社会は日本の政治が取り組むべき大きな課題です。だからこそせめて希望出生率がかなう政策を講じるべきなのに『3人』って何なの」と一夜明けても収まらない怒りをぶつけた。

 続けて「だめだ。朝から嫌な気持ちがおさまらない。(中略)無邪気なまでの発想発言なのかもしれないが、この男性の意識がどれだけ女性を追い詰めてきたのかを桜田前大臣は知るべきだ」と、桜田氏に象徴される旧態依然とした男性の意識を断罪した。

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