悠仁さまの机に刃物…天皇制への不満供述も思想犯を装った愉快犯か 小川泰平氏が指摘

 お茶の水女子大付属中(東京都文京区)で秋篠宮家の長男悠仁さま(12)の机に刃物が置かれた事件で、建造物侵入の疑いで逮捕された住所、職業不詳長谷川薫容疑者(56)が天皇制を批判する趣旨の供述をしていると報じられたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は2日、デイリースポーツの取材に対して、「思想犯を装った愉快犯ではないか」と指摘した。

 長谷川容疑者は4月26日午前10時50分頃、悠仁さまの通う中学校に侵入。刃の部分をピンクに着色した2本の果物ナイフを約60センチの棒の先に粘着テープで固定し、悠仁さまの席と隣席にまたがる形で置いていた。

 その時間帯は教室外で授業が行われており、学校関係者が同日正午頃に発見した。同容疑者は校舎の場所について「インターネットで調べた」と説明。数日前から都内のホテルに滞在し、刃物やヘルメットなどを購入するなど、計画的に準備していたとみられる。

 小川氏は「教室外で授業が行われることは少なく、長谷川容疑者は最初からそれが分かっていて侵入したのか。あるいは、知らずに入ったら、たまたま教室内が無人だったのか。知らずに入った場合だが、もし教室で授業が行われていたら、容疑者はどのような行動をしたか?何かを考えていたのか?そこは気になります」と、侵入時の状況については「疑問が残る」とした。

 捜査関係者によると、長谷川容疑者は「天皇制への不満」や「皇位継承の在り方についての批判」をしているという。思想性の有無について、小川氏は「思想犯なら、このように自分をアピールする行動ではなく直接的な行動に出ることが多い。思想犯を装った愉快犯ではないかと私はみています」と分析した。警視庁捜査1課は犯行の動機を詳しく調べていく。

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