初詣のスリ、年末年始の空き巣… 小川泰平氏が防御策を解説 新幹線や飛行機も注意 

 新年を迎え、初詣でごった返す神社やお寺などで例年、スリ被害が多発する。また、帰省や旅行中の乗り物での置き引きや留守宅への空き巣などの窃盗も増えてくる。この時期ならではの多発する犯罪について、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が29日、デイリースポーツの取材に対して防御策を解説した。

  ◇    ◇

 年始はスリ犯の一番の稼ぎ時といわれている。初詣の三が日、混んでいる神社やお寺では人とぶつかっても、肩が当たってもそれほど違和感がない。遠方から来る人も狙われる。遠方の人は旅費や滞在費など普段よりお金を多く所持しているので、プロのスリは地元の人か遠方の人かを瞬時に見分けるのだ。

 気を付けたいのは神前で手を合わせ拝むときである。お金をふだんより余分に持って正装し、神前で手を合わせる時はカバンを下に置きがちだ。カバンを腕にかけたまま手を合わせるのは神様に悪いと思って。そこが危ないのだ。

 目をつぶって手を合わせ、熱心にお祈りしている間は足に何かが当たっても気づかない。カバンを開けられて中の財布をサッとすられてしまう。もし、足元に置くのならば、財布はカバンの下の方に入れておく。財布をカバンの底から取り出すのがめんどくさくなるので、それが対策となる。

 それよりも確実なのは、財布の入ったカバンをたすき掛けにし、自分のお腹のあたりに置いていおくこと。後ろにしておくとすられてしまうので意味がない。

 海外旅行先でも置き引きに注意が必要である。バスでの移動の際は寝ている隙に足元に置いているカバンから財布を抜かれる。その時もカバンはたすき掛けにして、お腹の上に置いて手を乗せて寝ること。

 新幹線内も泥棒が増えている。防犯カメラがあるとはいえ、駅に着く直前に狙われ、そのまま犯人は降りてしまうので捕まえようがない。喫煙室にたばこを吸いに行くために席を離れる人も狙われる。同行者がいる時は交代でタバコを吸うこと。1人の時は面倒でも貴重品を持ち歩くこと。帰省ラッシュで混んでいる時、席を探しているふりをして獲物を狙うスリもいる。席に人がいなくて荷物が置いてあれば、もうすぐ駅に着くという直前に置き引きして降りてしまう。

 また、年末年始で家を空ける時、一般の泥棒も稼ぎどきだ。ポストに入れる新聞を止めていても、郵便物は止めない人が多く、不在と気づかれる。近くにある特定郵便局でいいので、不在時の依頼を紙で1枚書いておけば、指定の期間、止めてくれる。特に年賀状がポストにたまっていると、不在だということが分かってしまう。

 雨戸やシャッターを下ろしていると不在であることが分かるので心配だという人もいるが、それでも締めておくことが大切。戸締りを厳重にしておけば、泥棒が入りにくいことに変わりはない。そこは基本として肝に銘じていただきたい。(犯罪ジャーナリスト)

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