「下町ロケット」にも負けない!?「お米」が好きすぎるクボタのツイッターが話題

クボタの「お米LOVE」がつまったライスタグラムが話題だ
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 農業機械メーカーとしておなじみ「クボタ」(大阪市)の“LOVE米プロジェクト”がツイッターやインスタグラムで話題になっている。話題のツイートは、その名も「ライスタグラム」シリーズ。また小学館の人気ラブコメ作品とコラボした映像「米米米米」(べいまいべいべー)も大好評だ。23日に最終回を迎えるTBS系人気ドラマ「下町ロケット」でも注目の農業。クボタのお米愛と、その狙いを聞いてみた。

  ◇  ◇

 1890年の創業以来、日本の農業を技術で支え続けてきた同社。今回の“クボタ LOVE米プロジェクト”の発端は、衰退する日本の農業に対し「何かできないか?ぜひ、みなさまには食べて日本の農業を応援していただきたい」(同社担当者)との願いが根底にあったという。注目したのは、古くから日本の食を支えてきた「お米」。多くの農家に愛情を注がれ、大切に育てられる「お米」に改めてスポットを当てた。

 企画開始から実現まで1年がかり。「お米を食べてもらうにはまず、お米のことを知ってもらおう」と方向性を定め「うる星やつら」「アフロ田中」など、小学館の人気ラブコメ作品と人気バンド「キュウソネコカミ」とタイアップ。お米を取り巻く環境やその魅力を伝える特別映像「米米米米」(べいまいべいべー)をつくった。お気づきの通り「ラブコメ」で「LOVE米」という少々ベタなノリだ。

 舞台裏では苦労もあった。いかに魅力的な映像をつくるか。3分15秒の間に「この50年で米農家は1/4に」「玄米にはアンチエイジング効果がある」「スギ花粉治療のお米が開発中」「お米の種類は800以上」などのネタを配置しながらキャラクターをいかしたストーリーを描いた。

 「ライスタグラム」としてインスタにアップしている米粒の撮影はテストを重ねた結果、光学顕微鏡での撮影に行き着いた。1粒1粒形状が異なる米粒をしっかりアングルに入れ、ライトが当たるように設置するため角度を毎粒0・1ミリ単位で調整したという。

 その甲斐あって「ライスタグラム」と「米米米米」は大好評。ツイッターやユーチューブのコメント欄などで、また「お米をお食べたくなった」「リズムが良く、インパクトのある映像だった」「何、このお米愛」などポジティブな反応が届いている。

 そもそもクボタは創業以来130年近く、水道用鉄管、農工用エンジン、工作用機械など、人の暮らしと社会に貢献するさまざまな製品を世に送り出してきた。「これからも農家のみなさまに寄り添って歩んでいきたいと考えております」。

 そういえば、人気ドラマ「下町ロケット」もヤタガラス編に突入。元宇宙開発研究所の佃航平(阿部寛)が率いる町工場「佃製作所」は農業を新たな挑戦の主題としており、クボタが無人運転でのトラクターなど撮影に全面的に協力している。

 「農業機械メーカーとして、日本の農業にさらなる貢献を目指して取り組んでまいります」

 日本の農業を救いたいんだ-。担当者は主演・阿部寛にも負けない熱いセリフで締めくくった。(デイリースポーツ特約記者・山本智行)

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