サッカーW杯北中米大会の戦いを終えた日本代表が2日、遠征先の米国から帰国し、森保一監督(57)、日本サッカー協会の宮本恒靖会長(49)、山本昌邦技術委員長兼ナショナルチームダイレクター(68)が同日夕方から都内で記者会見を行った。
1次リーグを1勝2分けの組2位で突破し、決勝トーナメントは1回戦でブラジルに敗れ32強で敗退したが、山本氏は「この3年半、森保監督のもとでW杯を目指して、さまざまなものを積み上げてもらった。攻撃の規律、連動性を一段も二段も上げてもらった。守備もコンパクトな日本らしい連動性のある守備で、日本のスタイルをさらにバージョンアップした形でさらに整えてもらった印象。選手の成長とチームの成長が、日本の形として見えてきたのが素晴らしい成果だった」と、高く評価した。
監督の去就に注目が集まる中、宮本会長は「協会、技術委員会で(大会や過程を)振り返り、総括をした中で評価する。その後、会長と技術委員長と会議で決めた後に理事会で決議されるという手順がある。手順を踏まえない中で仮定の話はできない」と明言は避けた。ただ、森保監督の手腕については「今大会の戦いぶりに関しては、日本の力をしっかり発揮してくれたと思っている。オランダやブラジルの質の高い選手相手でも上回る選手がいた。日本がやり続けてきたことが、(強豪国と)ガチンコの勝負ができた中で測れた距離感だった」と評価しつつ、「勝ち切れなかったのも事実。育成、強化、人材発掘をしていかないといけない。今大会で、個人的に相手を上回るプレーを見せた選手の数をもっと増やさないといけない」と課題を挙げた。
また、次期監督を巡っては、元サッカー日本代表の本田圭佑(40)が監督就任に名乗りを上げたが、そのことについての質問が出ると、森保監督は思わず表情を崩した。対応した山本氏は「その意気込みや気持ちは重要なこと。いろんな角度から検証して、監督人事はステップを踏んで決まっていくもの。今のお話はしっかり受け止めるところは受け止めて。(本田は)才能ある方だとは思うので、そういう気持ちを持ってもらっているのはサッカー界全体でいいアピール。すぐに(監督を)ということはお返事はできないが、将来的に目指していただきたいタレントのひとりかなと思います」と語った。
本田はこの日、自身のXを更新。森保監督の1年契約の継続オファー報道にふれ、「賛否あると思うけど言わせてもらいます。森保さんに1年契約の継続オファーをしてるというニュースを見たけど、そんな次の監督候補が見当たらずの繋ぎのオファーなら、僕を1年試してみてください」と訴え、「もしアジア杯で負けたら問答無用でクビにしてくれていい。その勝負受けて立ちます」と、次期監督に名乗りを挙げた。ただ、現時点で就任条件のProライセンス(旧・S級ライセンス)は取得してないが、ライセンス制度自体への疑問を呈してきた。18年にはカンボジアのGMとして実質的な監督を務めた経験がある。