「北中米W杯・1回戦、日本代表1-2ブラジル代表」(29日、ヒューストン)
決勝トーナメント1回戦で、日本はブラジルに1-2で逆転負けして敗退した。前半29分、MF佐野海舟(25)=マインツ=が先制ゴール。決勝トーナメントでの初勝利を逃した中、初めてのW杯で代表初ゴールをマークして王国を脅かした。
佐野は倒れ込みながらボールの行方を見つめた。ゴール左隅のネットが揺れると、黄色に染まったスタジアムがどよめきに包まれた。王国ブラジルから奪った1点。敗れはしたが、実績を残した。
「自分の理想の『奪った後に運んで』ができたけど、本当にそれが結果につながらなかった。チームの結果が悔しい」
前半29分。ブラジルがカウンターを狙う一瞬の隙を見逃さなかった。中盤でパスカットすると、相手を一人かわして中央突破。ペナルティーエリア手前中央から右足を振り抜き、先制点を挙げた。W杯でブラジルを相手に代表初ゴールをマーク。相手に後ろからユニホームをつかまれ、倒されながらも屈することなく、一人でスーパーゴールを決めた。
献身的なプレーで最後までピッチを駆け回った。身をていした守備で何度も相手の好機の芽を摘んだ。米子北高時代の厳しい鍛錬がハードワークの原点。砂浜でのランで粘り強い足腰を作り上げた。中村真吾監督(51)は「よく走っていた。ハードに走ることに関しては、だいぶ身についたと思う」と振り返る。鳥取で築いた“土台”は世界にも通用した。
ベスト32で終わった初のW杯。「責任感だったり、この大会の重みをすごく感じられた。簡単に4年後とかは言えない。一日の積み重ねでやっていくしかない」。ピッチで感じた世界一までの距離。この経験を進化の糧にする。