「北中米W杯・1次リーグK組、ポルトガル代表5-0ウズベキスタン代表」(23日、ヒューストン)
1次リーグK組でポルトガルがウズベキスタンに5-0で大勝し、今大会初勝利で勝ち点を4に伸ばした。FWクリスティアーノ・ロナウド(41)が2ゴールし、史上初のW杯6大会連続得点をマークした。6大会での得点はW杯最多記録。コロンビアはコンゴを1-0で下し、勝ち点を6として決勝トーナメント進出を決めた。L組はイングランドとガーナが0-0で引き分けた。クロアチアはパナマに1-0で勝ち、パナマは1次リーグ敗退が決まった。
ライバルの華々しい活躍に、沈黙を続けるはずはなかった。低調ぶりに批判が集まっていたロナウドが2得点と目覚めた。前人未到の6大会連続ゴール。41歳となったポルトガルのFWは最大の舞台でなお健在だった。
通算18得点でW杯最多記録を更新して大会序盤の主役となったメッシ(アルゼンチン)に対し、自身の価値を世界に証明する必要があった。開始6分。ゴール前でマークを外し、右クロスを右足でたたき込む。ジャンプして両手を振り下ろすポーズで喜びを爆発。2-0の前半39分にはカウンターから右足で決めた。
「うまくいかなければ『終わった選手』『もう年だ』と言われる。いつだってそうさ。批判には慣れている」。安堵(あんど)に満ちた笑みに、背負ってきた重圧がにじんだ。
最高の選手はどっちか-。2人を巡る論争は長年続いてきた。前回大会で母国を優勝に導いたメッシは今大会初戦で3得点。対照的に好機を逸したロナウドには不要論が再燃した。マルティネス監督は「彼は完璧な模範だ」と主将の改善に努める姿勢と影響力を評価。信頼に応え、批判を一蹴してみせた。
最後のW杯で直接対決を望むかと問われると「意味のない質問だけど、実現したら最高だね」と淡々。以後はメッシ関連の質問を遮り「重要なのはチームだ」と大勝に貢献した仲間をたたえた。
全盛期の快足ドリブルは見られないが、相手の隙を嗅ぎ取る感覚は秀逸。42歳39日のミラ(カメルーン)に次ぐW杯歴代2位の年長得点記録で、通算10得点はエウゼビオを抜きポルトガル最多となった。「他人が何を言おうと関係ない。自分の仕事に全力を尽くす。これからも同じだ」。金字塔を打ち立てた背番号7の視線は既に次のゴールに向いていた。
◇クリスティアーノ・ロナウド 1985年5月2日生まれ、ポルトガル・マデイラ諸島フンシャル出身。17歳の時にスポルティング(ポルトガル)でプロデビュー。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、レアル・マドリード(スペイン)、ユベントス(イタリア)などを渡り歩いた。21年シーズンにマンチェスター・ユナイテッドで古巣復帰し、現在はアルナスル(サウジアラビア)に所属。