W杯に出場している日本代表は17日、ベースキャンプ地の米テネシー州ナッシュビル近郊で練習を再開した。練習前に、主将のDF板倉滉(29)=アヤックス=を中心に、出場した過去7大会で1勝3分け3敗と鬼門となっているW杯の1次リーグ第2戦に向けて、選手ミーティングを実施。提案したDF長友佑都(39)=FC東京=が約5分間の“独演会”でチームを引き締め、再び結束力を強めた。
ナッシュビルでの早朝、主将の号令で第2戦を前に異例の2度目の選手ミーティングが行われた。冒頭で、板倉がカタールW杯第2戦のコスタリカ戦に0-1で敗れた失敗を共有すると、39歳のベテランが続けて「もう全部しゃべってくれた」(板倉)と闘魂注入。短時間での濃密な時間を経て、チームは再出発を切った。
1度目の選手ミーティングは12日の「ダラスの夜」。長らく主将としてチームを引っ張ってきた遠藤の離脱が突如発表され、大きく揺れた後だった。長友、選手おのおのの思いをぶつけ、その後、ワンチームに結束。オランダ戦の好ゲームにつなげた。
初戦後に象徴的なシーンがあった。サポートメンバーのDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)と、サポート役のメンターとして帯同するMF南野拓実(モナコ)が選手のスパイクを磨き、ユニホームをクリーニングの場所に集めた。このエピソードについて、長友が話す様子を聞いた板倉は「本来ならあり得ないこと」と先輩たちの行動に敬意。多くのサポートに恵まれていることを再確認し「すごくいいミーティングになった」とうなずいた。
「ピリッと大事なことだけ、伝えさせてもらった」と長友。前回大会は初戦で強豪ドイツに2-1で逆転勝ちし「コスタリカには絶対いけるでしょ、っていう。正直その空気はあった」と振り返る。「(自分が経験した)2戦目、ずっと4大会苦戦してきたので。それがないように、もう一回気を締めよう、っていうのは伝えましたね」。一瞬の隙も見せることなく、鬼門突破へ挑む。