「北中米W杯・1次リーグF組、日本代表2-2オランダ代表」(14日、ダラス)
日本のゴールマウスを託されたGK鈴木彩艶(23)=パルマ=は2失点したものの、決定機を幾度も防ぎ、ピンチを救った。
若き守護神が、初の夢舞台で上々のデビューを果たした。鈴木彩は、屈指の攻撃力を誇るオランダに2失点こそ喫したものの、度重なる好セーブで値千金のドローに貢献。「失点したくはなかったが、失点した後は2点差というのが一番嫌だったので、(そこから)崩れなかったことが勝ち点1を取れた要因かな」。ダメージを最小限にとどめ、胸をなで下ろした。
前半は3分にマレンの強烈なシュートを横っ跳びではじき、同34分には右CKに合わせたマレンのヘディングシュートを防いだ。チームとしても序盤はディフェンス重視で入っただけに、立ち上がりのピンチをしのいだことが勝負を分けた。「相手にボールを持たれることが多くても、0-0の時間を長くしようと思っていた。前半0で抑えたことは大きい。相手に流れを持ってこさせなかったのは、自分のセーブが大きかった」と自賛した。
後半の2失点は、ともにポストに当たって入っただけに相手のシュートが絶妙だった。1-2で迎えた同28分にはハクポの強いシュートを右手ではじき出し、決定打を与えなかった。「試合前から1点差なら必ず追いつけると話していた。みんなが諦めずプレーした結果、大きな勝ち点1を取れた」と胸を張った。
強豪との大一番を劣勢からドローに持ち込んだが、チュニジア戦はさらに負けられない戦いになる。「(ビハインドから)追いついて勝ち点1。(それが)次の試合で良かったのか、悪かったのかが決まる」。命運を握る背番号1は気を引き締めた。
◇鈴木彩艶(すずき・ざいおん)2002年8月21日、埼玉県さいたま市出身。浦和ジュニア~ユース出身で、J1浦和とクラブ史上最年少となる16歳5カ月でプロ契約を結んだ。23年にシントトロイデン(ベルギー)に移籍し、24年からはパルマ(イタリア)に加入。21年東京五輪では18歳で日本代表入りした。22年にA代表に初選出され、24年アジア杯では正GKを務めた。家族はガーナ出身の父、日本人の母、兄。190センチ、100キロ。