メキシコが完勝発進 アギーレ監督地元声援を力に「一歩一歩、進んでいくことが大切」両チーム合わせレッドカード3枚飛び交う乱戦

 「北中米W杯・1次リーグA組、メキシコ代表2-0南アフリカ代表」(11日、メキシコシティー)

 W杯北中米3カ国大会が開幕して1次リーグA組の2試合が行われた。メキシコ市での開幕戦では、開催国メキシコが南アフリカに2-0で勝利。両チーム合わせて3枚のレッドカードが提示された乱戦をFWフリアン・キニョネス(29)=アルカディシア=の大会第1号ゴールなどで制した。韓国はチェコに2-1で逆転勝ちを収めた。

 地元の観衆がもたらす力を肌で知るアギーレ監督の下、メキシコが開幕戦に完勝した。86年メキシコ大会では中心選手として8強入りに貢献。日本代表を率いた経験も持つ67歳の指揮官は「勝利で発進できたことは良かった」と満足そうに話した。

 3度目のW杯を迎えたメキシコシティー競技場。8万824人の大観衆の前で、選手は気迫あふれる姿を見せた。開始9分、守備的MFリラが相手ゴール前で鋭く寄せてボールを奪い、キニョネスの右足シュートがGKの股下を抜けてネットを揺らした。

 4年前は1次リーグで敗退し、その後も不振が続き中米の雄のプライドは傷ついた。再建を託されたアギーレ監督は過去2度のW杯で母国の監督を務めたが、今回は特別なアプローチが必要だと考えた。

 重圧に打ち勝つすべを伝授するため、ボクシングの伝説的な元王者フリオ・セサール・チャベス氏(63)をキャンプ地に招待。さらに選手を引き連れて博物館を訪れ、国の歴史への理解を深めた。自信と誇りを取り戻した選手たちは、重要な初戦で躍動した。

 両チーム合わせてレッドカード3枚が飛び交う乱戦でも、崩れることなく完勝発進。「一歩一歩、進んでいくことが大切」とアギーレ監督。白星で弾みをつけ、高みを目指す。

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