サッカーのW杯北中米3カ国大会に臨む日本代表の山本昌邦技術委員長(68)が11日(日本時間12日)、ベースキャンプ地の米テネシー州ナッシュビルで取材に応じ、この日の朝に主将の遠藤航(33)=リバプール=がチームを離脱したことを発表した。遠藤に変わる代替選手はMF町野修斗(26)=ボルシアMG=で、11日の夕方に合流する見込みだという。
公開された冒頭の練習に主将の姿はなかった。山本昌邦委員長は「本日、遠藤航選手がチームをすでに離れました。メディカルスタッフの報告を受けて、監督が最終決断をいたしました」と説明した。その後、遠藤からのコメントを代役。「メディアの方々には直接お話しすることができず、本当に申し訳ありません。みんなが最高の結果を残してくれることを願っています」と目に涙を浮かべながら読み上げた。
5月31日のアイスランド戦後、左足の違和感で別メニュー調整がつづいていた遠藤は離脱前日の10日に全体練習に部分合流していた。同日の取材ゾーンでは、「今日しゃべろうかと思ったが、明日」と延期。メキシコ入りしてから最後まで、遠藤が取材に応じる機会はなかった。
遠藤に変わる主将はDF板倉滉(29)=アヤックス=と発表された。板倉は遠藤と直接話したといい、離脱が発表された朝のミーティングで選手に決意を語ったという。山本委員長は「より一層の責任と覚悟を持って前に進みましょうということで。感極まる雰囲気で、遠藤選手がここまでチームを引っ張り積み上げてきてくれたことをみんなでやり抜くという覚悟を伝えてくれました」と様子を明かした。
「メンター」として同行しているMF南野拓実(31)=モナコ=のようにチームに残る選択肢も考えられたが「初戦に向けてチームが大事な準備をしていく中」と本人の意思で、チームを離れることになった。
3日後に1次リーグの初戦・オランダ戦が迫る中で森保ジャパンに起こった激震。それでも山本委員長は「W杯ですから、さまざまなことが過去にも起きた。さまざまな経験値があって、チームは落ち着いている。それも想定して、監督、コーチングスタッフ以下スタッフも経験のある選手がこれだけ増えてきて、しっかり落ち着いて初戦に向けてしっかり準備をしていくという、逆にさらに覚悟、緊張感は高まったというふうに思っている」と力を込めた。