気候科学者らでつくる米国の研究組織クライメート・セントラルは9日までに、W杯北中米3カ国大会の試合が地球温暖化の影響による高温にさらされ、選手らのパフォーマンスが損なわれる可能性が高まっているとの分析結果を公表した。大会は16会場で全104試合が行われ、うち97試合で回復力などが低下する暑さになる恐れがある。選手の健康リスクだけでなく、試合の質にも影響が及びそうだ。
W杯は米国、メキシコ、カナダの共催で11日(日本時間12日)から7月19日(同20日)まで。過去のデータから期間中の気温を予測すると、97試合で気温が28度を超える可能性が高くなっていた。以前の研究で、28度を超えると選手の走る速度や距離、回復時間に影響が出ることが指摘されている。戦術やプレースタイルにも関係するとされる。
1次リーグで日本代表のパフォーマンスに影響を与えるような暑さに見舞われる確率は、14日(同15日)のオランダ戦(米テキサス州ダラス)が95%、20日(同21日)のチュニジア戦(メキシコ・モンテレイ)が79%、25日(同26日)のスウェーデン戦(ダラス)が98%。いずれも気候変動がなかったと仮定した場合よりも高くなっているという。
最も気候変動の影響を受けるのは、26日(同27日)にメキシコのグアダラハラで行われるウルグアイ-スペインで、確率が32%から70%になったとしている。