サッカーのW杯北中米3カ国大会(11日開幕)へ向けて事前合宿を行っている日本代表は5日、メキシコのモンテレイ近郊で冒頭15分を除き、非公開で練習した。DF吉田麻也(37)=ロサンゼルス・ギャラクシー=がサポートメンバーとして再合流。縁の下の力持ちとして、選手たちの後方支援に徹する姿勢を強調した。足の違和感がある主将のMF遠藤航(33)=リバプール=は3日連続の別メニュー調整となった。
相手国も巻き込んだ盛大な“セレモニー”から、わずか数日。37歳のベテランが再び、森保ジャパンに手を貸すことになった。吉田は「前の一週間は自分が祭り上げられる形でしたけど…。この合宿からは自分が後方からサポートしていけるようにしなきゃいけない」と決意した。
慌ただしい日々が続いている。5月15日のW杯メンバー発表後にオファーが届き、31日のアイスランド戦まで代表活動に帯同。離脱後、2日に渡米すると、3日には所属クラブの練習に参加。再合流が発表された4日、さみしがる娘に「日本のためだよ」と説明し、メキシコへ飛んだ。
主役になるつもりはない。あくまでサポートに徹する構えだ。ネット上を中心に、一部では練習に合流できていない遠藤の代替選手では?という声も上がっていたが「僕が来たのは航の代わりじゃない。そんなわけないです」と完全否定。「メキシコ、アメリカに来れば、自分の経験はより生きる。日本以上に自分のピッチ外の役割が増える」と求められるタスクは理解している。
チームがモンテレイ入り後、練習場を転々とする想定外が続いている状況にも「あんまり書かないでね。スタッフが追い込まれるから」と苦笑いで気遣う。「大事なのは今ある手札で、どう自分たちがいい状態を作っていくか。これでぶれるなら、そもそも目的にはたどり着かない」と、与えられた条件で最大限の準備を求めていく。
吉田が初めてW杯に挑んだ2014年ブラジル大会、本田圭佑が「優勝」を掲げ、周囲は「ついていく」形だった。あれから12年、今は全員が「優勝」を口にするようになった。その軌跡を知る吉田が、頂点まで背中を押す。