日本サッカー協会は15日、東京都内で記者会見を開き、W杯北中米3カ国大会(6月11日開幕)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。森保一監督(57)は日本代表の歴代最多5度目となるDF長友佑都(39)=FC東京=や左足首の手術から復帰を目指す主将のMF遠藤航(33)=リバプール=らを選出。一方、直前の試合で負傷したMF三笘薫(28)=ブライトン=の招集を断念した。
26人目の名前を呼び終えた後、森保監督は「ふー」と大きく息を吐いた。カタールW杯以降の第2次政権で招集した人数は、離脱による不参加を除いて86人。負傷や激しいメンバー争いで夢舞台に届かなかった選手たちに思いをはせ、目を潤ませた。
「選べたのは26人。多くの選手を選べなかった気持ちの方が大きい。今のベストはこれだと、26人を選んだ。日本が世界に勝つために最高の26人を選ばせてもらった」
前日からコーチ陣とミーティングを重ね、最終決定に至ったのはメンバー発表まで残り3時間。ギリギリまで悩み抜いた。最後まで頭を悩ませたのが、直前の試合で負傷した三笘。最終的に大会期間中の復帰が見込めない報告を受け、苦渋の決断を下した。「本人が一番痛い、つらい思いでいると思う」。涙をこらえながら声を絞り出した。
多くの負傷者の動向が注目された中、左足首の手術から復帰を目指す遠藤、度重なる負傷に苦しんできた冨安を選出した。ともに公式戦から遠ざかっているが、遠藤は「明確な復帰プランがある」、冨安は「練習試合は90分やっている情報を持っている」とコンディション向上を見据えた。
ボランチ選考ではW杯最終予選で主力だった守田、同予選終盤から継続的に招集されていた藤田を選外に。鎌田、佐野、田中、遠藤の4人と少数だが、DF登録ながら所属クラブでボランチのプレー経験がある板倉、瀬古を起用する可能性も示した。まさに総力戦で臨む構えだ。
海外組は過去最多の23人。そんな中、フィールドプレーヤーでは長友が国内組唯一の選出を果たした。「過去4大会の成果も課題も全て知っている」と、W杯という大舞台の経験値は他の追随を許さない。5大会連続選出となったベテランの熱も大きな力となる。
三笘ら主力不在による戦力ダウンは否めない。それでも優勝を掲げてきた指揮官は「目標に変わりはない」と言い切った。この26人で最高の景色を目指す。