サッカーW杯カタール大会を控える日本代表の森保一監督(54)は22日、ドーハ近郊でドイツとの1次リーグ初戦(23日)に向けた前日会見に臨み、「歴史を変える目標を持って臨む」と決意表明した。同席した主将の吉田麻也(34)=シャルケ=も「世界に大きなサプライズを起こしたい」と同調。史上初の8強進出に挑む戦いが始まる。
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「世界に大きなサプライズを起こしたい」。吉田は断固たる決意を言葉に込めた。初戦の相手ドイツはW杯優勝回数でブラジル(5度)に次ぐ4度を誇る大国で、日本は3度のベスト16が最高成績。過去の対戦成績は1分け1敗で勝利はない。
それでも臆することはない。主将は「ドイツという強豪に対して、自分たちがどれだけやれるのか。興奮と不安で個人的にはいい状態。この対戦を機に日本が成長した姿を見せたい」と力を込めた。
日本が決勝トーナメントに進出した過去の3大会では全て初戦で勝ち点を得ている。吉田も「(1次)リーグを突破する上でウエートが大きくなってくる」と、その重要性は理解している。その上で「どれだけハードワークできるか団結できるかが鍵になる。そこを開始1秒から見せていければ」と意気込んだ。
集大成となる大舞台。決意をにじませる主将の隣で、森保監督はいつもと変わらない穏やかな表情だった。「これまでやってきたことに自信もある」。やるべきことはやってきた。その自負がある。海外メディアに鎌田の起用を問われても「明日の試合を楽しみに待っていただければ」と笑顔でかわした。
ドイツを侮っている訳ではない。「余力を残して戦えるような相手ではない」との認識を示し「全力を出し切って戦う。疲弊した選手がいれば、いい選手がたくさんいるので26人の総力戦で勝っていければ。選手たちが躍動することを想像すると楽しみな気持ち」と、自身が選んだ26人に絶大な信頼を寄せた。
「ベスト16の壁を破ってベスト8以上にいく。歴史を変える目標を持ってこの大会に臨む」。日本代表史上初となる頂を見据えるが、足元をおろそかにはしない。「目の前の今が一番大切。そこに全力を傾けて次につなげたい」と語った。
代表メンバーの発表会見で表現した「行雲流水」の心境は変わらない。「試合に向けてはいたって冷静」。準備は整った。「新しい景色」を探し求めた4年間の旅の終着点は近い。