長友佑都 4年前の悔しさ晴らす 歴代最多タイ4度目W杯へ「出るだけで満足しない」
日本サッカー協会は1日、東京都内で記者会見を開き、W杯カタール大会(20日開幕)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。森保一監督(54)は日本代表の歴代最多タイ4度目となる長友佑都(36)=FC東京=や主将の吉田麻也(34)=シャルケ=らを順当に選び、W杯アジア最終予選では招集外だった相馬勇紀(25)=名古屋=を〝サプライズ選出〟した。
フィールドプレーヤーで最初に長友の名前が読み上げられた。「絶対にあの(ロシア大会での)悔しさをカタール大会で晴らすという気持ちでここまできた。やっとスタートライン」。リベンジの舞台に、36歳で立つ資格を得た。
苦しみながらも自ら実力を示してつかんだ。定位置の左SBには中山の台頭もあり、一時は厳しい状況に陥った。だが、6月のブラジル戦に右SBで先発すると、対面したFWビニシウスを抑え込み、周囲からの衰えの指摘を一蹴。「批判はガソリンと言い続けてきた」と逆境をはね返し、生き残った。
W杯での4大会連続メンバー入りはGKの楢崎正剛と川口能活の最多に並び、フィールドプレーヤーとしては初。通算出場試合数は11で長谷部誠、川島永嗣と並んでおり、今回のW杯で日本人最多を更新する可能性もある。「出るだけでは満足しない」とチームへの貢献が第一とした上で、「自分はみんなの精神的支柱。パワースポット的な存在でエネルギーを届けていきたい」と役割も自覚している。
会見の最後には妻でタレントの平愛梨と3人の息子がサプライズ登場。妻から「悔いなくやり遂げて」と花束を渡された長友。家族の思いも力に変えて4度目の大舞台に挑む。