「ロシアＷ杯・１回戦、フランス４－３アルゼンチン」（３０日、カザン）

　決勝トーナメント１回戦が始まり、１次リーグＣ組を１位で突破したフランスが４－３でＤ組２位で前回準優勝のアルゼンチンを下した。ＦＷキリアン・エムバペ（１９）＝パリ・サンジェルマン＝が２ゴールを挙げた。アルゼンチンのＦＷリオネル・メッシ（３１）＝バルセロナ＝はこの試合無得点に終わり、自身４度目のＷ杯も優勝には届かなかった。

　１９歳のＦＷエムバペが圧倒的なスピードと決定力でフランスを８強に導いた。前半１１分、自陣中央でボールを拾うと猛然と駆け上がり、ペナルティーエリアに進入してから倒されてＰＫを獲得。これをＭＦグリーズマンが決めて先行した。

　さらに２－２の後半１９分にはゴール前で左クロスのこぼれ球を拾って抜け出し、左足で勝ち越し弾。同２３分にはカウンターから勝利を決定付ける２点目を奪った。デシャン監督の「われわれは若いチームだということを言い訳にはしない」という期待に応える２ゴール。“神童”が大一番で、まばゆいばかりの輝きを放った。