長谷部「真実は結果の中に」“負け逃げ”覚悟決め、徹底したメッセージ

 「ロシアW杯・H組、日本0-1ポーランド」(28日、ボルゴグラード)

 日本代表はポーランドに敗れたが、2大会ぶりの1次リーグ突破を決めた。0-1で“負け逃げ”を選択した西野朗監督(63)の戦術には国内外で賛否の意見が渦巻くが、主将のMF長谷部誠(34)=Eフランクフルト=は「真実は結果の中にしかない」ときっぱり。MF本田圭佑(32)=パチューカ=も「僕が監督でもこの采配はできない。西野さんは本当にすごい」と指揮官の手腕をたたえた。

 長谷部の投入が合図となった。0-1の後半37分に主将がピッチに入ると、日本の攻撃が止んだ。「このままでいく、イエローカードに気を付けろ」。西野監督のメッセージを選手に徹底させた。

 「誰かが決断しないといけない。それが監督だった。セネガルがもし追い付いたら言ってくれと言っていたので、そしたら(攻撃に)いくというのははっきりしていた」と長谷部は意思統一がなされていたと明かした。

 「イエローカードはもらうなと長谷部さんに言われた。向こう(セネガル-コロンビア)も動いたんだろうなと、ある程度分かった」と山口は分岐点を振り返った。このまま終了すれば1次リーグ突破が決まるが、セネガルが追い付けば敗退の地獄へと落ちる。日本は1点を奪い引き分けに持ち込めば、自力で1位での16強進出を決めることができた。それでも指揮官は運命を自ら決定する権利を手放し、他力に委ねた。

 ハイリスク・ハイリターンの究極の選択に、ピッチ内外の選手の思惑も交錯した。宇佐美によると、ベンチ内でも「セネガルが1点取ったらどうするんだ、(攻めて)いかないとあかんやろという話もあった」という。武藤は「途中から引くことになって、どうしたんだろうと。前から行きたかったが、カウンターを食らって失点したら、それほど馬鹿なことはない」と決断を受け入れ、長友と吉田は「もどかしさはあった」と口をそろえた。

 出番のなかった本田は「少し酷な部分もある」とブーイングを浴びせられた選手を思いやった。その上で「西野さんがリスクを取りにいき、結果的に素晴らしい采配やったと思う。僕が監督でもこの采配はできなかった。結果が全てやと思うので、西野さんは本当にすごい」と指揮官の手腕に驚嘆した。だが、「サッカーってエンターテイメントでしょ。そういう意味では結果主義じゃダメなんです」と理想を口にすることも忘れなかった。

 賛否が渦巻く“負け逃げ”采配だったが、長谷部のひと言が指揮官、チームの姿勢を代弁していた。「真実は結果の中にしかない」-。

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