スイス 16強も大きな代償…次戦は主力DF2人不在 MFシャカ「厳しい試合に」
「ロシアW杯・E組、スイス2-2コスタリカ」(27日、ニジニーノブゴロド)
E組最終戦で最多5度の優勝を誇るブラジルは、MFパウリーニョ(29)=バルセロナ、DFチアゴシウバ(33)=パリ・サンジェルマン=がゴールを奪ってセルビアを2-0で下し、勝ち点7の1位で13大会連続の1次リーグ突破を決めた。スイスはコスタリカと2-2で引き分け、同5の2位でベスト16入りした。決勝トーナメント1回戦は7月2日にブラジルがF組2位のメキシコと、同3日にスイスがF組1位のスウェーデンと顔を合わせる。
手放しでは喜べない。スイスはコスタリカと引き分けE組2位を死守した。だが、主力DFのリヒトシュタイナー主将とシェアがともに1次リーグ2度目の警告を受け、決勝トーナメント1回戦のスウェーデン戦は出場停止に。ペトコビッチ監督は「残った選手が120パーセントの力を出してくれるだろう」と冷静に現実を受け止めたが、大きな代償を支払っての16強入りとなった。
1-0の後半11分、コスタリカのCKでDFアカンジがあっさり競り負けて同点とされるなど、W杯出場の原動力だった守備にほころびが出た。最終ラインの2人を欠く次戦へ不安が募る。2016年の欧州選手権、W杯欧州予選でリヒトシュタイナーとシェアがともに不在だった試合はない。GKゾマーは「ベンチメンバーも能力は高い。怖さはない」と言うが、代役が重圧の中で力を発揮できるかは未知数だ。
1954年大会以来の8強入りへ、攻撃陣が好調なスウェーデンは大きな壁。MFシャカは「厳しい試合になる」と警戒を強めた。
