スイス大会初の逆転星 政治的にも注目 今後に禍根残す
「ロシアW杯・E組、スイス2-1セルビア」(22日、カリーニングラード)
スイスが今大会初となる逆転勝利を収めた。開始5分で先制されたが、後半7分にMFシャカの豪快なミドルシュートで同点。同45分にはMFシャキリがハーフライン付近から抜け出して決めた。「スイスサッカーの発展をピッチで示せた。数年前だったら逆転できなかっただろう」と決勝弾のエースは胸を張った。
政治的にも注目された一戦。スイスにはセルビアが独立を認めていないコソボにルーツを持つアルバニア系選手がおり、終始緊迫した空気が流れた。シャカとシャキリはともに得点を決めた後、両手でアルバニア国旗の双頭のワシを模したとみられるパフォーマンスを敢行。今後に禍根を残した。
FIFAランク6位はだてじゃない。過去最高は8強。新たな歴史を刻む力が今のスイスにはある。