本田決める!レジェンド弾 “W杯に愛された男”ポーランド戦で偉業達成へ

 「ロシアW杯・H組、日本-ポーランド」(28日、ボルゴグラード)

 MF本田圭佑(32)=パチューカ=が記録ずくめの第3戦に臨む。サッカーW杯ロシア大会に出場する日本代表は26日、ベースキャンプ地カザンで、1次リーグH組最終戦のポーランド戦に向けて、冒頭15分間を除く非公開で調整した。本田が第3戦のピッチに立てば、W杯通算出場10試合目となり、日本歴代トップの中田英寿に並ぶ。また、途中出場でゴールを決めれば、日本代表の途中出場での得点数でトップの中山雅史に肩を並べる。チームは練習後、ボルゴグラードへ移動した。

 新たな勲章を手に入れる。W杯3大会連続で得点とアシストを記録しベッカム(イングランド)ら伝説と肩を並べた本田が、2大会ぶりの決勝トーナメント進出を懸けた決戦で数々の記録にも挑む。

 ポーランド戦のピッチに立てば、W杯通算出場数が10試合となり、98年フランス大会から3大会連続出場した日本歴代トップの中田英寿と並ぶ。また、起用法は流動的ではあるが、セネガル戦同様に途中出場でゴールを決めれば、交代出場で通算6得点目となり、中山雅史と並んで日本歴代最多となる。

 日本が1次リーグを突破すれば通算3度目で、現行の大会方式となって以来アジア勢最多。さらに第2戦を終えて日本の総得点は4得点となっており、あと1得点で02年日韓大会の総得点5に並ぶ。まさに記録ずくめの第3戦で“W杯に愛された男”の偉業達成に期待が膨らむ。

 わずか勝ち点1に終わったブラジル大会から一転、日本は2試合を終えて勝ち点4を手にした。大一番に向けて、気温30度をゆうに超える暑さの中で集中力を研ぎ澄ませ、大粒の汗を滴らせながら取材エリアに現れた本田は躍進の秘訣(ひけつ)を語り始めた。

 「サッカーの本質に対する考え方、価値観が変わった。要はじゃんけんのようなもので(相手に)チョキ出されると分かっていて何でパーにこだわるのって話。自分たちの良さをピッチ上で存分に発揮することが大前提で、相手が何を出してくるかっていうのを押さえにいく」と“本田節”を繰り出した。

 4年前は“自分たちのサッカー”に拘泥したが、サッカーとは常に相手があるもの。「明らかに自分たちありきから相手ありき(になった)」と本田も変化を認めた。

 考え方が大きく変わったのは、ACミランでの4年間が大きく影響している。「イタリアの戦術がどれだけ相手ありきか。とにかく相手の良さを消すサッカー」と説明した。ブラジル大会はミラン移籍からわずか半年後に迎えたが、時を経てイタリアでもがき苦しみ、洗練された自負がある。

 ポーランド戦も“じゃんけん戦術”が鍵を握る。グーなのかチョキなのかパーなのか、相手の手が分かっていれば、恐れるものは何もない。

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