大迫、半端ない2戦連発で神話になる!セネガル戦で「奇跡」もう一丁

 ヘディングでボールを返す大迫(撮影・堀内翔)
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 「ロシアW杯・H組、日本-セネガル」(24日、エカテリンブルク)

 サッカー日本代表は23日、1次リーグH組第2戦セネガル戦(日本時間25日0時、エカテリンブルク)に向け、試合会場で冒頭15分間を除く非公開で最終調整を行った。西野朗監督(63)は初戦と同じ先発メンバーを起用する方針で、1トップにはコロンビア戦で決勝点を決めた“半端ない”男、FW大迫勇也(28)=ブレーメン=の先発が濃厚。日本人2人目となるW杯2試合連続ゴールで、チームを2大会ぶりの決勝トーナメント進出に導く。

 “半端ない”伝説は終わらない。首位として迎え、2大会ぶりの決勝トーナメント進出が懸かる決戦。1トップとして2試合連続で先発出場することが濃厚となった大迫は「(勝ち点3が)あんまり有利だとは思わない。もう一回、初戦のつもりでリセットしてやるだけ」と短い言葉で原点回帰を強調した。

 自身2度目のW杯で悲願の初得点を決めた。コロンビア戦ではマン・オブ・ザ・マッチにも選出され「W杯で得点を取ることは子供の頃からの夢。この舞台で点が取れて、素直にうれしかった」と偽りない喜びを口にした。セネガル戦でもゴールを決めれば、日本人では02年日韓大会の稲本潤一以来2人目となるW杯2試合連続弾の偉業を達成する。

 コロンビア戦での決勝ヘッドで一躍、時の人となった。高校時代からの代名詞だった“半端ない”は日本全土を駆け巡り、サッカーの母国にも“上陸”を果たした。英国の大手一般紙「ガーディアン」のW杯特集サイトでも「hampanai」が紹介された。

 日本中の期待を一身に集めるストライカーだが、「W杯はそんなに甘くはない。自分たちが思うようには全くいかない時もあるし、うまくいかない時に、どれだけ我慢して耐えて勝ち、引き分けに持っていけるかが大事。みんなが覚悟を持って踏ん張るだけ」と、過剰な気負いはない。

 セネガルの最終ラインには195センチのクリバリ(ナポリ)、196センチのサネ(ハノーバー)ら屈強な長身DFが待ち構える。「いい選手が多いので、映像もしっかり見て、後は臨むだけ」と話す大迫にとっても攻略は容易ではないが、2月17日のドイツ1部リーグではサネを擁するハノーバー相手に左足で先制ゴールを挙げており、その再現に期待が集まる。

 コロンビア戦のゴールで国際Aマッチ通算8得点とした。決して満足のいく数字ではないが、ゴールを決めた6試合で日本は4勝2分けと不敗神話は続いている。「試合をするからにはしっかり勝ち点3を取りたい」と、鋭い視線で勝利を誓った。2戦連発で2大会ぶりの16強へ-。「そんなんできひんやん、普通」とは誰も思わない。

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