世界の大迫 セネガル戦も“半端ない”活躍だ 英紙が「hampanai」紹介

 「ロシアW杯・H組、日本-セネガル」(24日、エカテリンブルク)

 「半端ない」から「hampanai」へ-。サッカーのW杯ロシア大会1次リーグH組初戦で、コロンビアを2-1で破った日本代表は20日、ベースキャンプ地のカザンで第2戦・セネガル戦(日本時間25日午前0時・エカテリンブルク)に向けて調整した。コロンビア戦で決勝ゴールを挙げたFW大迫勇也(28)=ブレーメン=の代名詞である“半端ない”が、英国の大手一般紙・ガーディアンでも紹介。世界でも注目を浴びている男が、勝てば決勝トーナメント進出の可能性があるセネガル戦でも日本を勝利に導く。

 大迫の代名詞である「半端ない」が、ついにサッカーの母国にと“上陸”した。英紙・ガーディアンのW杯ロシア大会特集サイトでは、今大会に臨む32カ国の出場選手を紹介。大迫のページでは「彼のプレーは『awesome(素晴らしい)』、『incredible(信じられない)』という意味の日本語表現である『hampanai』と表現されている」と紹介。コロンビア戦の勝利に貢献したことが報じられている。

 同点で迎えた後半28分、頭で突き刺した一撃は、日本では半端ないほど大きな反響を呼んだ。だが、白星発進の立役者は重圧から解放されていた。コロンビア戦の直後、山のように届いた祝福のメッセージに返信。「やったな」とたたえられると「ほっとした」と重圧から解放された気分を表した。1次リーグ突破へ希望が広がる金星は、選手を知る人たちにも喜びの輪を広げていった。

 大迫がメッセージを送ったのは、鹿児島城西高サッカー部で一緒だった友人がつくる無料通信アプリLINE(ライン)のグループ。メンバーはコロンビア戦直前、応援する際の服装についてやりとりした。「楽しそうだな」「頑張るわ」。大迫からは初戦に向かう決意が届いた。

 メンバーの一人、鹿児島市の自営業・大坪世奈さん(27)は「特別な気持ちで臨んだんじゃないか」という。これまでの日本代表の試合前は集中するためか、雑談に応じるようなメッセージは届くことはなかったという。

 決勝点だけではなく、先制点となったPK獲得の起点となるなど、2得点のいずれにも絡んだ。青春時代を共に過ごしたメンバーたちが勝利の直後「大迫、やったな」と祝福すると、「ほっとしたわ」と返信があったという。

 一夜明け、大迫は他の先発メンバーとともに室内で疲労回復を目的としたメニューで調整。鹿児島の大地で育ったストライカーの代名詞「hampanai」という言葉は世界へと進出した。

 H組で首位に立ち、セネガルに勝てば2大会ぶりに1次リーグを突破する可能性がある。2戦連発で決勝トーナメントへ。ロシアW杯を飛躍の大会とする大迫の快進撃は、まだまだ止まらない。

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