FW浅野&MF井手口、W杯フル帯同へ 4年後カタール大会へ英才教育プラン

 W杯ロシア大会を控えた日本代表にバックアップメンバーとして帯同しているFW浅野拓磨(23)=シュツットガルト=とMF井手口陽介(21)=レオネサ=の2人を、W杯期間中もフル帯同させる計画であることが8日、分かった。今後は本人の意向や所属クラブとの話し合いも含めて詳細を詰めていくというが、4年に一度の祭典を経験させることで、4年後のW杯カタール大会への貴重な財産とする。

 今後の日本代表を担うであろう2人に、得がたい経験を積ませる。ロシアW杯に臨む日本代表メンバー23人から漏れ、バックアップメンバーとして事前合宿に参加している浅野と井手口を大会期間中もフル帯同させる可能性が浮上した。

 日本協会幹部によると、2人の帯同期間は現段階で明確には決定していないといい、今後は本人の意向や所属クラブとの話し合いも含めて決まっていくという。ただ、同幹部は「彼らはここにいて、いろんな経験をしたいと思っている」と2人の意思を代弁した。

 チームはパラグアイとの親善試合を経て、13日にベースキャンプ地のロシア・カザンに入る。国際サッカー連盟(FIFA)の規定では初戦の24時間前を過ぎると、いかなる理由があってもメンバー入れ替えは不可能となる。コロンビア戦前日の18日を過ぎれば、チームに負傷者が出ようとも、浅野と井手口がW杯のピッチに立つことはできない。

 チームにフル帯同すれば、W杯出場が不可能となっても、少なくとも6月末まで拘束されることになる。シーズン後の休養を十分取れないこともあるが、最終的には所属クラブ側も本人の意思を尊重する方針という。

 8年前の南アフリカW杯でも、落選した香川、酒井高、山村、永井の4人が本大会までフル帯同した。4年前のブラジルW杯では20年東京五輪世代の坂井、杉森をトレーニングパートナーとして同行させたが、厳しい規制もあり、事前合宿までで帰国していた。

 たとえピッチ外からであろうとも、4年に一度の祭典を肌で感じることで、4年後のカタールW杯への糧とする。

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