Ｗ杯ロシア大会を控えた日本代表は８日午後７時（日本時間９日午前２時）からスイス代表と国際親善試合を行う。７日、試合会場のスイス・ルガノで、冒頭１５分間を除く非公開で最終調整を行った。ベンチスタートが濃厚となったＭＦ香川真司（２９）＝ドルトムント＝は「途中（出場）にしろ、スタメンにしろ、常にいい準備をして、いつ出てもいいプレーができるように、それを自分の中で言い聞かせている」と、静かに意気込みを語った。

　西野朗監督（６３）が新たに採用した４－２－３－１の布陣ではＭＦ本田圭佑（３１）＝パチューカ＝がトップ下に君臨。７日に非公開で行われた戦術練習でも香川は一度も主力組に入らず、大きく序列を下げている。「別にどこで出ようが準備はしたい。左で出ようが右で出ようが真ん中で出ようが、ただ一つ言えることは、そこのポジション全てにおいて僕は経験してきているから、どこで出ても問題はない。どのポジションでもいいパフォーマンスを出せる自信がある」と話し、ピッチに立つことを最優先させる考えを示した一方で、「トップ下が自分にとって一番得意なポジションなので、後は監督が判断するべき」と、トップ下へのこだわりものぞかせた。

　「攻撃においての規制であったり、そういうものははるかに前よりなくなっている。より自由が、動きの中で見いだせるんじゃないか」とハリルホジッチ体制からの変化を語った。

　攻撃面の連係についても「そこまで（監督から）言われてないので、だからこそ自分たちで判断できる。お互いがお互いのことを見ながらやれれば、このチームは必ずいいコンビが築き上げられる」と、強い自信を示した。規律より自由度を優先させる西野体制が新たな可能性を示せるか、注目の一戦となる。