主力組の左MFに入った宇佐美が描く理想の攻撃「パスワークと人数で崩す」

 W杯ロシア大会を控えた日本代表は4日、事前合宿地のオーストリア・インスブルック郊外のゼーフェルトで午前、午後の2部練習を行った。午後練習では4-2-3-1の布陣で戦術練習に取り組み、西野体制では初となる4バックを採用した。ピッチを少し狭めた11対11の紅白戦で、MF宇佐美貴史(26)=デュッセルドルフ=は主力組に入り、4-2-3-1の2列目左に配置された。

 初の4バックにも、宇佐美は「慣れ親しんだ形。戸惑いはなかった」と気負わず話した。5月30日の親善試合ガーナ戦(日産)では3-6-1の2シャドー左で先発したが精彩を欠いた。この日の練習では「うまくいかなかったところ、特に守備のポジショニングを意識してやった」と取り組みを明かした。

 戦術練習ではサイドからの細かいパス回しでの崩しを確認。宇佐美は「日本人として世界と戦う上で、そのスタイルは切っても切り離せない」とし、「攻撃ではうまくいなしながら、アイデアで相手を外しながらパスワークと人数で崩していく。相手が守備のところでパワーを使ってくる前に、どんどん人が湧いてくるような、1人多いんじゃないかというパスワークは必須になる」と理想の攻撃を思い描いた。

 西野体制では、縦に速い攻撃を標ぼうしたハリルホジッチ前監督よりも、4年前のザッケローニ体制への回帰が色濃く反映されそうだ。西野監督の“申し子”は「(監督から)フィニッシュの流れを円滑に進めることを求められていると思う」と強い自覚を示した。

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