なでしこ3連覇逃す 遅かった大儀見弾

 「東アジア杯、日本1‐2韓国」(27日、ソウル)

 女子の最終戦2試合を行い、日本代表「なでしこジャパン」は韓国に1‐2で敗れ、1勝1分け1敗の勝ち点4で2位に終わり、3連覇はならなかった。北朝鮮が中国を1‐0で下し、2勝1分けの勝ち点7で初優勝した。日本は前半14分にFKを直接決められ、後半22分にも失点した。同28分にFW大儀見優季(25)=チェルシー=のゴールで1点を返したが、反撃が遅かった。韓国はINAC神戸に所属する池笑然が2得点した。

 最後は押せ押せだったが、3連覇の夢は泡のように散った。

 決定的なシーンは0‐1の後半22分だ。自陣左サイドを突破されると、最後はINAC神戸でプレーする韓国のエースFW池笑然。テクニカルな一発を右足でたたき込まれた。佐々木監督は「選手はよく頑張ったが、韓国の方が勝つ意欲が勝った」と相手をたたえた。

 前半14分。FW池笑然の直接FKで被弾。この1点を追うべく、なでしこたちは懸命に追いかけたが、世界女王にとっても、そう簡単にはいかなかった。

 先に試合を終えた北朝鮮が中国を下したため、日本は3連覇のために勝利が必要だった。失点後には果敢に前を向き、FW大儀見やMF安藤が体を張って奮闘した。だが、韓国の気迫あふれる守備の前に決定機をつくれない。迎えた後半、大儀見の一発で一時は一点差に迫った。だが、3連覇につながるゴールは生まれなかった。

 20歳の岩渕(ホッフェンハイム)が初先発したが得点はならなかった。「先発で結果を出せるようになりたい」と話していたがロンドン五輪と同じく決定的なチャンスをものにできなかった。

 銀メダルを手にしたロンドン五輪後最初の公式大会。手数を省いた縦への速攻など新たなスタイルの試行段階ではあるが、宮間主将は「難しくしてしまったのは自分たちで、勝たなくてはいけない試合」と真っ赤な目で言葉を絞り出した。

 来年には前回3位に終わったアジア杯が控える。指揮官は「攻めていてもゴールを奪いきれないところがある。そのあたりをしっかり積み上げていきたい」と冷静に先を見据えた。

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