U23日本準々決勝はMFトラビ警戒
「サッカー・U-23アジア選手権・準々決勝、日本-イラン」(22日、ドーハ)
サッカー男子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権で、B組1位の日本は22日の準々決勝でイランと対戦することが決まった。18日にA組の2試合が行われ、イランは中国を破って同組2位となった。6大会連続10度目の本大会出場を目指す日本にとって、昨年10月のA代表の国際親善試合でも得点を許したMFトラビ(21)が最も警戒すべき選手となりそうだ。
4強進出を懸けた大一番の相手は難敵イランに決まった。特に警戒が必要なのは背番号17のMFトラビだ。4-2-3-1の布陣で左MFを務める21歳は、既に同国のA代表でも7試合3得点を記録。昨年10月に行われた国際親善試合・日本戦(テヘラン)では、GK西川が一度は止めたPKに鋭く詰めて先制ゴールを決めている。
1次リーグを視察した日本協会の田嶋副会長は「イランは民族的に体が強い。(トラビは)しなやかさと強さを持ち合わせている」と警鐘を鳴らした。先発出場した18日の中国戦で決めた25メートル超の直接FKも、日本にとって大きな脅威となる。
イランを率いるハクプル監督は日本について「大会で最も組織化されたチームの一つ。誰をマークするのかというのは難しい。マークするなら11人だ」と話すにとどめ、既に情報戦は始まっている。
また、日本の鍵の一つとなるのは選手の回復力だ。19日のサウジアラビア戦から準々決勝まで中2日の日本に比べ、イランは中3日と1日長く、日程的には不利。手倉森監督は1次リーグ全3戦でメンバーを入れ替えながら戦ってきたが、イランも中国戦では先発メンバー6人を入れ替えており、疲労の蓄積を最小限に抑えている。
イランとは手倉森ジャパンの初陣となった14年1月のU-22アジア選手権(オマーン)で対戦し、激しい打ち合いの末、3-3で引き分けている。負けられない一戦で強敵相手に日本が2年間の成長を示す。