宇佐美W杯予選初ゴールに笑顔

 「W杯アジア2次予選、シリア0-3日本」(8日、マスカット)

 E組の日本はシリアを3-0で下した。途中出場のFW宇佐美貴史(23)=G大阪=が、後半43分に3点目を奪い、代表通算2得点目。192日ぶりのゴールでダメを押した。攻撃陣の奮闘に応えるように守備陣もシリアを完封。2次予選4試合連続無失点とした。

 やるべき仕事は1つだった。FW宇佐美が3月31日のウズベキスタン戦以来、192日ぶりの代表通算2得点目。FW本田圭佑(29)=ACミラン=のヒールパスを受けると、落ち着いてネットを揺らした。待望のロシアW杯予選初ゴールだ。

 9月のアフガニスタン戦に続き、この日もベンチスタート。それでも「どんな試合でも、どんな形でも点を取らないといけない」。得点に飢えていた。

 後半21分、1枚目のカードとしてピッチに入った。そして43分、「最後、圭佑くんが落としてくれた」。パスを受けると、迷いはなかった。右足一閃(いっせん)。GKに触られながらもゴールを決めた。

 オマーンは因縁の地だった。12年11月、20歳で挑んだブラジルW杯アジア最終予選のオマーン戦。1年5カ月ぶり招集されたが、結局ベンチを温めただけだった。「あのときは見るだけだった。五輪でもそう。悔しい思いをし続けている。その悔しさが実る日が来ればいいなと思うけど、それは自分次第。プレーで見せたい」。悔しさはいつも宇佐美の原動力となっている。

 自ら課題と言い続けてきた「ボールのないところの動き」がゴールにつながった。悔しさばかりの日の丸の舞台、半年ぶりに笑顔がはじけた。

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