ザック、攻撃的3‐4‐3テストせず

 「国際親善試合、セルビア2-0日本」(11日、ノビサド)

 欧州遠征中のサッカー日本代表は11日、セルビアのノビサドでセルビア代表に0‐2で完敗した。後半14分に先制点を許し、ロスタイムに2点目を失った。攻撃陣は不発で、W杯欧州予選で敗退した相手に無得点だった。ザッケローニ監督が指揮した試合の通算成績は25勝10分け(1PK勝ちを含む)10敗。一夜明けた12日は、同国北部ノビサドで調整し、15日のベラルーシ戦に備え、チャーター機でミンスクへ移動。日本は国際サッカー連盟(FIFA)ランキング42位。ベラルーシは80位で今回が初対戦となる。

 強豪相手に好機は多く望めない。アジアでは得点機を量産して乗り越えていた「決定力不足」が、重い課題として再びのしかかる。ザッケローニ監督は「相手は最初のチャンスを点に結び付けた。少ない好機で点を決めるところを高めていかないといけない」と言ったが、いかに点を奪うかの具体策は見えてこない。

 監督はW杯を見据えて攻撃的な3‐4‐3の習得に力を入れる。1点を追う後半途中から、この布陣へ変更する選択肢は「頭によぎった」というが使わなかった。実戦で効果的な連係ができていないシステムを、あと8カ月で使いこなせるのかは不透明なままだ。

 FW岡崎は「整った状態のサッカーも大事だが、それだけじゃない。こぼれ球やカウンターを意識しないと攻撃の迫力が出てこない」と指摘する。逆襲に転じた後半20分、MF長谷部が左へ大きく展開したパスはFW香川に通らず流れを切った。速攻の精度も上げる必要がある。

 CKを短くつなぐなど高さのあるセルビア相手に工夫は見えたが、国際Aマッチ9試合ぶりの無得点。監督は「きょうは親善試合。本番(W杯)では当然、結果が求められる」と危機感をあらわにした。

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