ラモス新監督「緑の血が流れているかと思うぐらい…」“ヴェルディ愛”満載の就任会見

 【2005年12月26日デイリースポーツ紙面より】

 来季J2に降格する東京Vのラモス瑠偉新監督(48)が25日、東京・稲城市のクラブハウスで会見し、“ラモス節”を爆発させた。単年契約で1年でのJ1復帰を目指す同監督は「ヴェルディ愛」をモットーに名門復活を期す。また前J2仙台監督でV川崎(現東京V)OBの都並敏史氏(44)がコーチに就任したことが併せて発表された。

 現役引退した1998年以来、カリオカが7年ぶりに東京Vに帰ってきた。日曜日のクリスマスに、ホームタウンは、約200人のサポーターでごった返した。「緑の血が流れているかと思うぐらい東京Vが気になっていた。時が来た」。初仕事に臨んだラモス新監督は、約70人の報道陣の前で、名門復活を宣言した。

 萩原敏雄社長が新監督探しの中で望んだことはヴェルディ愛、闘争心、求心力の3つだった。ラモスはそのすべてを満たしていた。年俸は推定で4000万円だが「オレほど東京Vを愛している男はいない。給料なくたっていい」とまくし立てた。柏コーチとして11月26日の東京V戦で、古巣をJ2にたたき落としたが、その時も心は東京Vにあった。「寂しいし、悔しかった。でも宿命だと思った。(自分が)東京Vを落として、またはい上がれと神様が言っていると思った」と振り返った。

 1年でのJ1復帰を目指す。「来季は(チームの)歴史で一番厳しくなる」という過密日程が待ち受ける。J2の48試合に加え、アジアCLも戦い抜くため、トップチーム登録は今季の23人を大幅に超える約30人で開幕を迎える方針だ。

 「東京V愛のない選手はいらない」とする一方で、補強も進める。「フロントが一番大変な時期だね」と加藤善之強化部長らにプレッシャーをかけた。進行中の組閣は、すでに決定した都並前仙台監督、菊池GKコーチに加え、浦和の柱谷哲コーチ、フラビオ元日本代表フィジカルコーチら黄金時代の川崎V(現東京V)を支えたメンバーと交渉中。また17歳FW森本の取材規制をなくすことも検討しており、ラモス改革は全方位に手を伸ばしていく。

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