日本サッカー協会は6日、スペイン・エジプト遠征(8~18日)に臨むU-21日本代表25人を発表し、16歳のMF三井寺真(横浜M)を初招集した。3月にU-17日本代表の活動に参加した三井寺は、この日発表されたアメリカ遠征に臨むU-19日本代表をも超えて、2028年ロサンゼルス五輪で主力となる年代の代表に“飛び飛び級”で抜てき。来年3月からA代表と兼任する大岩剛監督が都内の会見に出席し、若き才能に大きな期待を寄せた。13日にスペイン、17日にエジプトのU-21代表と対戦する。
メンバー表が配布された後、会見場がざわついた。年齢順リストの一番下に記載された「三井寺」の文字。8月のJ1での鮮烈なプロデビューから約3カ月で、次期A代表監督が率いるチームに入った。神奈川県横須賀市内のクラブ施設で練習した三井寺は、吉報を受け「びっくりした。うれしかったし、選ばれたからにはやるしかないという気持ち」と心境を語った。
デビュー戦ではJ1開幕戦における先発&得点で最年少記録を更新。その後は負傷離脱を経験するも、リーグ戦10試合で2得点した。活躍ぶりを評価する大岩監督は「将来を考えればできるだけ早く、われわれのグループに入ることを視野に入れていた」と説明した。
現A代表では久保建英(レアル・ソシエダード)、松木玖生(サウサンプトン)らが過去に飛び級で年代別代表に招集。早い段階から年齢差が大きい環境でもまれ、力をつけてきた例がある。今遠征ではスペイン、エジプトと敵地で対戦。三井寺は「年上の海外の選手が相手。普段と全然違うスタイルもあると思う。何かしらをつかみたい」と成長の糧にする。
大岩監督率いるチームは、9月の愛知・名古屋アジア大会で得点力に課題を残し、準優勝。ドリブルやアイデアあふれるプレーで攻撃を活性化させる三井寺に期待が高まる。結果を残せばロサンゼルス五輪メンバー入りはもちろん、モロッコ・スペイン・ポルトガルの3カ国共催で行われる30年W杯も視野に入ってくる。
◆三井寺 真(みいでら・しん)2010年4月2日、青森県出身。小学2年からサッカーを始め、Athletic Club弘前、FCフォーリクラッセ仙台(現フォーリクラッセTOHOKU)を経て、横浜Mユースに加入。今春から通信制の高校に通う。25年にU-15日本代表、U-16日本代表入り。プロデビュー戦でJ1開幕戦における先発&得点で最年少記録を更新した。憧れの選手はイングランド代表MFフィル・フォーデン(マンチェスター・シティー)。174センチ、65キロ。