長友佑都 6度目W杯へ再スタート FC東京と単年契約「このユニホームで優勝を」 W杯後「引退の方向」も家族の後押しで決意

 サポーターの前で絶叫する長友=味の素スタジアム(撮影・吉澤敬太)
 FC東京と再契約し、背番号5のユニホーム姿を披露する長友佑都=味の素スタジアム(撮影・吉澤敬太)
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 サッカー日本代表DF長友佑都(39)が8日、現役続行を表明した。J1のFC東京との契約を延長し、悲願の優勝を目指して再契約した。関係者によると単年契約となる。J1開幕節の町田戦が行われた東京・味の素スタジアムで試合前に会見し、その後サポーターへあいさつをした。家族の後押しも受けて現役続行を決めたベテラン。W杯北中米3カ国大会1次リーグで、アジア選手初のW杯5大会連続出場を果たした39歳は、スペイン、ポルトガル、モロッコで共催される2030年W杯へ再スタートを切る。

 開幕戦のキックオフ直前、長友がFC東京サポーターの前に姿を見せた。「W杯が終わって、正直引退も考えました…」。意味深な前置きに、ゴール裏から「オ~~!」と煽りの声。期待に応えるかのように、長友は取り出した青赤のユニホームを身にまとい、宣言した。

 「僕の夢はこの青赤のユニホームを着て優勝して、シャーレを掲げることです!今シーズンも、ともに戦わせていただきます!」。キックオフを待つスタジアムのボルテージは最高潮に達した。

 一度は燃え尽きた。4年間の全てを懸けて臨んだ5度目のW杯は32強で敗退。決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れた後は「心が打ち抜かれたような…放心状態だった。引退の方向に気持ちが傾いていた」とユニホームを脱ぐ覚悟だった。優勝を目指した大舞台で不完全燃焼に終わり、体は「戦いたい」と叫んでいたが、心がついてこなかった。

 6月末にFC東京との契約が終了。その後は無所属が続いた。故郷の愛媛で母校の小・中学校を訪れるなど、日々を過ごす中でやり残したことに気づいた。「ここに帰ってきた5年間で何一つタイトルを取れていない。情けなさと悔しさがあふれてきた」。それだけで理由は十分だった。

 決断に至っては妻の後押しもあった。「愛梨からは『現役を続けてほしい』と言われた」。なぜか?と聞いた。「まだ体がバリバリ動いているんだと。けがなく元気な体がある状態でやめるのはもったいない。子どもたちに背中で見せてほしい」。W杯の敗退から3週間後、決意は固まった。

 来月で40歳を迎えるが「年齢は全く意識していない。誰よりもギラギラしていると思っている」と意に介さない。世界一のサイドバックを目指し、誰よりもピッチを走ってきた。「プレースタイルを変えるつもりはない」と言い切った。

 W杯中毒の男は4年後を目指すのか。「選手である以上は常に日本代表を目指したい。自分から引退をするのではなくて、代表は監督が必要か必要でないかを決める」と宣言。積み上げた代表でのキャップ数は146。通算1位は遠藤保仁が持つ152で、あと6に迫る。

 「遠いですね」。長友はそう笑って、また走り出す。

 ◆長友佑都(ながとも・ゆうと)1986年9月12日、愛媛県西条市出身。東福岡高から明大を経て、在学中の2008年にFC東京入り。10年からイタリア1部のチェゼーナ、インテル・ミラノ、トルコ1部のガラタサライ、フランス1部マルセイユでプレー。21年9月にFC東京に復帰した。08年に日本代表デビュー。26年の北中米W杯で日本代表初となる5度目のW杯出場を果たした。歴代2位の国際Aマッチ通算146試合出場4得点。170センチ、68キロ。利き足は右。妻はタレントの平愛梨。

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