オーストリア1部のFCレッドブル・ザルツブルクからJ1広島に完全移籍で電撃復帰したMF川村拓夢(26)が5日、本拠地・エディオンピースウイング広島での入団会見に臨んだ。
今回の復帰劇のきっかけは広島が7月に行っていたオーストリアでの1次キャンプでのことだった。「サンフレッチェが、1次キャンプでオーストリアに来いてた時に、(ザルツブルクの)ライバルチームであるクラブ(SKシュトゥルム・グラーツ)とサンフレッチェの試合を見た時に、いろいろな感情が芽生えたのが最初のきっかけです」と話した川村。「僕にとってこのクラブ(広島)は特別。サンフレッチェ広島のユニホームを着てプレーする選手が、やっぱりカッコいいなと思った」という。
ザルツブルクとの契約は残っていたため、「2年間ケガをしてたのもあって、もう1年ザルツブルクでプレーしたいなと最初は考えていた」。ザルツブルク在籍時は広島の試合は見ないようにしていた。理由は「見たら帰りたくなっちゃう」から。自ら選んだ欧州挑戦の道、広島愛にはふたをして、強い決意でケガとも戦いながら競争の日々を過ごしていた。
しかし、7月にオーストリアでの広島のトレーニングマッチを見たことをきっかけに思いは広島復帰へと傾くことに。クラブ側も、かつて川村が着けていた背番号8を「空けていた」。クラブと川村の“相思相愛”の思いが実を結び、今回の移籍実現となった。
チームは2季目のガウル監督の下、充実の戦力でタイトル獲得を目指す。ボランチとして攻守にわたる期待を寄せられる川村は「本当にたくさんのサポーターの方が見に来てくれていますし、クラブとしても、もう一個次のステップに進むためには、タイトルが必要だと思う。僕自身この2年、本当に悔しい思いをした。またこのクラブと一緒に、価値を高めていきたいなと思う」と決意した。