日本サッカー協会(JFA)は31日、9月開幕の愛知・名古屋アジア大会に臨むU-21(21歳以下)日本代表メンバーとしてDF市原吏音(21)=AZアルクマール、MF石渡ネルソン(21)=シントトロイデン=ら23人を発表した。都内で会見に臨んだ大岩剛監督(54)は、来年3月からA代表の監督と兼任することが発表されて以降、初の取材対応。「大変名誉であり、重責」と決意を語るも、関連発言は最小限にとどめ、同大会16年ぶりの優勝へ全集中する姿勢を強調した。
会見場は通常のメンバー発表と異なる緊張感に包まれた。多くのフラッシュを浴びて登場した大岩監督。会見冒頭、自ら切り出した。
「来年3月から、森保監督から引き継いでサムライブルーの監督に就任することが決まりました。大変名誉なことであって、大変重責だと認識しております。スタッフとともに全力で挑んでいく所存です」
決断には「非常に熟考した」という。ただ、それ以降の場面では“U-21日本代表監督モード”に徹した。A代表に関する質問が飛ぶと、「ぜひ、アジア競技大会の質問をしていただければ」と笑顔で回答を避けた。
A代表は来年1~2月のアジア・カップ(サウジアラビア)まで、北中米W杯を率いた森保監督の続投が決定している。その間、大岩監督は28年ロサンゼルス五輪出場を目指すU-21日本代表の監督として、今回のアジア大会と11月の海外遠征に専念する。「全力でこの年代の選手を成長させる意識を持って、チームを前進させていきたい」と話した。
アジア大会には23歳以下の選手が出場可能だが、ロサンゼルス五輪を見据えて21歳以下で構成。年齢制限のないオーバーエージ(OA)枠も使用しなかった。「今後のサムライブルーに入っていくであろう選手」と自信の布陣で臨む。
ブラジルに敗れ、32強で終わった北中米W杯。大会後、ロス世代のFW後藤啓介(フライブルク)は「30年のW杯につなげるために、28年に僕たちが優勝しないといけない」と言った。指揮官も「通過点がアジア大会であって、その先にロス五輪に出場し、そこで勝ちきること。その流れが次回のW杯につながればいいのかな」とイメージを膨らませる。まずは国内で、4大会ぶりの優勝をつかみとる。