サッカー日本代表の森保一監督(57)が7日、欧州視察から羽田空港に帰国し、5月31日の壮行試合・アイスランド戦(MUFG国立)前に発表されるW杯のメンバー選考に言及した。負傷離脱を繰り返し、代表活動から約1年10カ月遠ざかっているDF冨安健洋(27)=アヤックス=について「大会期間中に100%に持っていける計算が立つのであれば、もちろん考えていきたい」と、“ぶっつけ本番”でも招集する可能性を示唆した。
「皆さんもご覧になったと思いますが」。こう報道陣に切り出した森保監督の言葉に熱がこもった。冨安が先発出場した3月のオランダ1部リーグ・フェイエノールト戦に触れ「格段の違いを見せていた」と実力の突出度を説明。万全でなくても“特例招集”への期待は高そうだ。
冨安は3月の英国遠征で約1年9カ月ぶりの代表復帰が期待されたが、選出後に負傷して幻となった。自身のSNSで「急がば回れ」と投稿したことから大事を取った決断で、すでにクラブの練習にも合流している。
森保監督は帰国前の短期間で2試合を視察。その一つが冨安、DF板倉滉が所属するアヤックスの一戦だった。2人とも出場機会はなかったが、試合後に面談し、コンディションを確認。当初は試合の視察をせず帰国を考えていたが「必要なところと判断した」と足を運んだことに、信頼の大きさが表れている。
一方で、長期離脱からの復帰を目指すMF南野拓実(モナコ)、MF遠藤航(リバプール)の招集には慎重な姿勢を示した。「もちろん早く、絶対戻ってきてほしい。けど、そういうプレッシャーをかけすぎると逆に壊してしまうかもしれない」と懸念する。2人とはあえて連絡を取らないよう意識していることも明かした。焦らせず、経過を見守っていく。
運命のメンバー発表まで約1カ月半。選考については「だいたい決まっている」と最終段階だ。選手層のレベルが上がり、当落線上の競争は激化している。「時間ギリギリのところで最終決定をしていかないといけない」。26枠を巡り最後の1日まで、指揮官の決断は揺れ動く。