町田・黒田監督、G大阪から電撃移籍のネタラビは「一言で言うと、うまい」 起用は慎重姿勢か「焦ることなく」

 公式戦9連勝中と波に乗っているJ1町田の黒田剛監督(55)が14日、第26節のC大阪戦(16日、Gスタ)に向けた非公開練習後に取材に応じ、12日にG大阪から完全移籍で獲得したイスラエル代表MFネタラビ(28)について言及した。

 13日から合流して2日間、新戦力の動きをチェックした指揮官は「一言で言うと『うまい』。ボールの扱いがすごく上手だなというのが第一印象。体も絞れている。やっぱり、きちっとトレーニングしてきたんだなっていうような印象」と語った。

 23年からG大阪でプレー。J1通算で66試合に出場している。ボール保持に長け、中盤から攻撃を組み立てるゲームメーカー。確かな実力者だが、黒田監督は「ガンバと町田で志向しているのものは、もちろん違うこと。ランニングのクオリティーを含め、いろんなところで求められるのは、もしかしたら真逆なことかもしれない」と、まずは球際や対人で強度の高い町田のスタイルを理解・適応することが優先となる。

 チームは公式戦9連勝中と絶好調。それだけにリスクを負うつもりはないようだ。昨季はシーズン途中でFW相馬勇紀、DF中山雄太らを加入後すぐに起用したが、後に2人とも負傷した。「町田で求められることっていうのはすごくハードなことが多い。勝ち続けるための我々の基準が、かなり高いところになっている」と指揮官。今季加入した、MF前寛之、DF菊池流帆、FW西村拓真も前半戦に離脱した時期があり、指揮官が志向する強度の高さに体が追いつけないケースがあった。

 「頭で分かっていても、違うサッカーをずっと求められてきたりすると、その水準に達していくというのがすごく難しい。でも、それをみんなが習慣としてというか、標準値・スタンダードでできるようになったときに、本当のチームの強さとか組織力はかなり高いレベルで作り上げられると思う。あくまでもそこを目指して、チーム作りをしていかなきゃならないと思っている」

 その上でネタラビの適応力についても「時間とこちらのレクチャーをうまくすることによって、必ずトレーニングの中で順応できると思っている。それだけのクオリティー、能力のある選手」と自信。2日後にC大阪戦、20日にG大阪戦を控えるが「ここは特に焦ることなく。今年もまだまだ試合数多いので」と起用には慎重な姿勢だ。「うまく彼も一員として一日も早く順応していくことを期待しながら、いろんなことを彼に要求しながらやっていきたい」と長い目で先を見据えた。

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