リバプール・遠藤航 ”凱旋”出場で即逆転で勝利 スロット監督「日本という場所で彼がキャプテンになることはふさわしい」

 「国際親善試合、横浜M1-3リバプール」(30日、日産スタジアム)

 サッカー日本代表のMF遠藤航が所属するイングランド・プレミアリーグのリバプールとJ1横浜Mによる試合が行われ、リバプールが3-1で逆転勝ちした。遠藤は後半途中から出場し、約30分間プレーした。昨季のプレミアリーグを制したリバプールは、欧州王者として世界クラブ選手権(現クラブW杯)に出場した2005年以来、20年ぶりの来日だった。

 待ちわびた主役の登場に、スタジアムはこの日一番の歓声に包まれた。立ち上がり拍手する人、スマホを掲げて撮影する人。0-1の後半15分、360度から熱視線を浴びながらキャプテンマークを巻いた遠藤がピッチに入った。“凱旋(がいせん)男”が追い風をもたらしたか、チームはそこから10分足らずで逆転。日本のリバプールサポーターに勝利を届けた。

 世界を代表するDFファンダイクから腕章を受け取り、ゲームキャプテンとして出場。スロット監督は「日本という場では、彼がキャプテンになることはふさわしい」と粋な演出だった。逆転後は、プレミアリーグを制した昨季、ゲームを締める役割を担ったクローザーとして相手の攻撃を封殺。世界最高峰の仕事人っぷりを見せつけた。

 サッカーファンの誰もが知る名門の20年ぶりとなる来日に、車いす席を除くチケットは完売。入場者数は6万7032人を記録し、Jリーグの主催試合として最多を更新した。スタジアムはアウェーにもかかわらず、横浜Mのゴール裏を除き、赤いサポーターがジャック。最後まで大盛況のまま、背番号3は凱旋を終えた。

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