三木谷会長 「今までで一番大変」バルサとの親善試合再開催への交渉語る 主管会社が「着金していなかった」
楽天の三木谷浩史会長が26日、取材に応じ、J1神戸とバルセロナとの親善試合の再決定について語った。24日未明に、バルセロナ側が主管会社の契約不履行により試合中止を通告。楽天が同日午後から再交渉し、25日夕方に開催があらためて発表された。三木谷氏は「全国の子どもたちやファンが楽しみにしていると思ったので、何とか開催できてうれしい」とホッとした表情を浮かべた
中止を聞いたのは24日朝で「スマホを見て、来ないって?と。なんだこりゃと」と、まさに寝耳に水だった模様。慌ててバルセロナ側と交渉に入ったという。「(交渉は)直接も間接も全部やった」とし「(バルセロナに在籍していた元スペイン代表)ジェラール・ピケ経由でつないでもらって関係者と話した。今までで一番大変でした」と振り返った。
興行主管だった「ヤスダグループ」とのやりとりについて、損害賠償などについても「弁護士といろいろやりながら。韓国のプロモーターさんとも」と詳細は語らなかった。楽天側が支払いを肩代わりしたとされる約8億6000万円の未払いについては「ファクトとしては着金していなかった。しかしその問題は解決した。いろんな人が解決してくれた」と、主管会社から資金が払われていなかったことは認めた。
選手の移動についても、エアアジアや大韓航空、航空当局の協力を得てギリギリの到着にこぎ着けたという。この日、試合会場で練習したバルサの練習を視察。同クラブのラポルト会長らとも和やかに談笑した。「こんなこともあるのかと思ったが、どういうプロセスでどういうミスがあったのか見直したい」と表情を引き締める一方で、「なんとかなるものですね。ミッション・インポッシブルって感じでしたけど」と話し「よかったです。よかったよかった」と笑顔で締めくくった。




