Jリーグは25日、理事会後に会見を開き、ACLEを戦うJ1神戸が、山東(中国)の棄権で勝ち点3が引かれ1次リーグ東地区で3位から5位に転落した件を巡って「あのルールはありえないというのは、当然ながらお伝えしています」と、23日に日本サッカー協会を通して、AFC(アジア・サッカー連盟)へ意見書を提出したことを明かした。
野々村チェアマンによると、Jリーグは棄権となった19日の試合当日から翌日早朝にかけて、他リーグ、クラブ関係者らと迅速にコンタクトをとったという。そして23日に、AFCへ意見書を提出。大会規定の見直しやチームへの勝利給、選手個人の記録補償などを求めたようだ。
同大会において、棄権チームが出た場合、既に行われた試合結果を無効とする規定から、山東の棄権により過失がない神戸が3位から5位に転落。山東戦がなかったチームとの間の勝ち点調整はなく、不条理ともいえるAFCの決定で、神戸は決勝トーナメント1回戦第2戦をホームで戦える優位な立場を失うことに。神戸のFW大迫は22日「Jリーグとクラブには、もうちょっと抗議してほしい。ここまでの試合は何だったんだ、という気持ちもある」「今後二度とないように、はっきりしてほしい」などと怒りを表していた。