町田が広島に痛恨逆転負け センターバック2人の負傷退場響く 黒田監督初の黒星スタート
「明治安田J1、町田1-2広島」(16日、町田GIONスタジアム)
昨季3位の町田は、昨季2位の広島に痛恨の逆転負け。前半にFW相馬勇紀(27)のゴールで先制するも、後半6分までにセンターバック2人の負傷退場が響き逆転を許した。黒田剛監督にとって、就任3年目で初の黒星スタートとなった。
立ち上がりから町田はロングボールを前線に送り、コーナーキック、ロングスローの連続攻撃で押し込む。すると25分、セカンドボールの回収から相馬が中央付近でパスを受けると、反転してドリブル前進。爆発的なスピードで相手守備を3人抜きさり、ゴール前で左足を振り抜くと、ゴール右隅に吸い込まれた。相馬はジャンプして「ジャガーポーズ」を披露。黒田監督も渾身(こんしん)のガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。
だが、前半18分にDF岡村、後半6分には菊池が負傷退場。3バックのうち2人が変わる緊急事態となった。その後は、広島ペース。耐えきれず、14分にはMFトルガイアルスランにゴールを許して同点。さらに、同27分には途中出場のFW中村に逆転ゴールを許した。
町田にとって、広島は昨季唯一リーグ戦で連敗した相手。昨年9月、アウェーでの首位攻防戦では0-2で完敗し、苦杯をなめられた因縁の相手だった。黒田監督は「明らかにレベルが高いなと感じたチームの1つ。胸を借りるつもりで。去年以上に戦えるチームとして成長させ、再チャレンジしたい」と意気込んでいたが、雪辱は果たせなかった。