町田・黒田監督、X投稿の中傷容疑で告訴 なぜJ開幕直前?顧問弁護士が説明「どんどんエスカレーションしていくことが想像」
サッカー・J1のFC町田ゼルビアの黒田剛監督が7日までにX(旧ツイッター)で誹謗(ひぼう)中傷を受けたとして、名誉毀損(きそん)と侮辱容疑での告訴状を警視庁町田署に出し、正式に受理された。クラブの顧問弁護士、加藤博太郎弁護士はデイリースポーツの取材に応じ、Jリーグ開幕直前のタイミングとなった理由を説明した。
町田は16日にホームで広島との開幕戦(町田GIONスタジアム)を迎える。加藤氏は「Jリーグが来週から始まり、これから(誹謗中傷が)どんどんエスカレーションしていくことが想像される。なので、そうなることがないように事前にやっておきたいということがあった」と回答。町田は黒田監督が就任した23年から、クラブの好成績に比例するように、誹謗中傷の数が増加していた。
投稿のあったアカウント保有者は現時点で不明。発信者情報開示手続きで特定を進めるという。告訴状によると、2024年9月ごろ、Xに「未成年飲酒隠蔽するヤツがまともな訳が無い。」「未成年飲酒隠蔽唾かけ野郎言ってること一貫してないし末期やな」などと投稿され、社会的な評価を著しく損なったとしている。加藤氏は今回、受理された告訴状について「1通で間違いありません」と話した。
告訴に至るには、監督を含め、チームから要望があったといい「ボディーブローのように選手、サポーター、スタッフの方をむしばんで実際大きな影響を与えている。開幕前にしっかり注意して臨まないといけない。ということでした」と、強い意向があったことを明かした。
町田は昨年10月、SNS上でクラブに所属する選手、監督、スタッフらへ悪質な誹謗中傷が相次いでいるとして、刑事告訴を行っていた。