「Ｗ杯アジア２次予選、日本代表１－０北朝鮮代表」（２１日、国立競技場）

　日本はホームで北朝鮮に１－０で勝利。前半２分に田中碧のゴールで先制したリードを守り切った。２６日に行われる平壌でのアウェーゲームに勝利すると最終予選への進出が決まる。

　北朝鮮とは通算８勝４分７敗で、Ｗ杯予選においては１３年ぶりの対戦となった。合宿では情報の少なさに言及する選手が多く、森保監督も前日会見で「（これまでの）アジア２次予選２試合という情報の中の戦いになる」と”不気味”な相手を警戒していたが、その不安をわずか開始２分で背番号１７が払拭した。

　南野のシュートからこぼれ球に反応した堂安がマイナスのクロスを入れると、駆け込んできた田中がダイレクトでゴール右に突き刺した。合宿中、難敵との一戦に向けて「タフな戦いになるかなっていうのは想像できる。アウェーで勝てていないっていうのも聞いてますし、そういう意味では覚悟を持ってやらなきゃいけない。まずは初戦勝ち切ることが必要」と決意を口にしていた２５歳が、早速チームに勢いをもたらした。

　前半はその後、チャンスを多くつくるも追加点を奪えず。後半に入ると攻め込まれる場面が増えたが、最後まで集中力を切らさずに守り切った。

　２２年カタールＷ杯以来の招集となった長友はベンチスタートで出場機会はなかったが、ベンチから大きな声を出しチームを鼓舞していた。