町田がJ1初星 黒田監督「新しい歴史をまた一歩進めることができた」

 「明治安田J1、名古屋0-1町田」(2日、豊田スタジアム)

 町田が開幕2戦目で初白星を手にした。アウェーでも、持ち味の前線からの積極的な守備やセットプレー、ロングボールで好機を数多く演出。1-0で勝ち、黒田監督は「この一勝が喉から手が出るほど欲しかった。町田の新しい歴史をまた一歩進めることができたことをうれしく思う」と力強かった。

 前半21分。右からロングスローを入れたDF鈴木が、相手のはね返したこぼれ球を拾って柔らかなクロス。中央で待ち構えたパリ五輪世代のFW藤尾は、頭でたたきつけるように合わせてネットを揺らし「相手の死角から前に入り込むイメージをしていた。決め切れて良かった」と喜んだ。

 ホームで迎えた開幕戦は、G大阪に先行しながらも退場者を出した後半に追い付かれて1-1で引き分け。この日は最後まで攻め手を緩めず、相手攻撃陣に鋭く寄せて一丸で封じた。

 青森山田高を強豪に育てた黒田監督は、就任1年目の昨季にJ2優勝と昇格に導いた。J1初勝利にも「ここに甘んじることなく、勝ち点を取っていきたい。もっともっと勝っていかないと」と勇ましかった。

 ◆町田ゼルビア 1977年に町田市の小学生選抜によるFC町田トレーニングセンターが発足し、89年にトップチームが誕生。2009年から日本フットボールリーグ(JFL)に参戦し、12年に初めてJ2で戦う。18年にIT大手サイバーエージェントが経営権を取得し、19年にJ1の参加資格となるクラブライセンスが交付される。チーム名は町田市の木のケヤキ(ゼルコバ)と花のサルビアを合わせた造語。

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