日本サッカー協会（ＪＦＡ）は１０日、都内で殿堂の掲額式典を行った。本年度のサッカー殿堂入りが発表されている日本サッカーリーグ（ＪＳＬ）初の元プロ選手で解説者のセルジオ越後氏や漫画「キャプテン翼」の作者である漫画家・高橋陽一氏が出席した。

　セルジオ氏は「さわやかサッカー教室」の認定指導員としてサッカーの普及に尽力したことが評価された。「普及行事が評価されたことはたいへん喜んでいます。いろんな人に支えられて評価された。日本に来て５１年ですけどこんなにうれしいことはない。これからも頑張りますから、よろしくお願いします」と語った。

　いつもは解説者として辛口でのコメントが注目を集めている。だがこの日、日本代表がドイツ代表に４－１と大勝し、昨年のＷ杯カタール大会に続く勝利となったことについて問われると「昨日あれだけ圧勝したら、記念の表彰をされる日に何も文句は言えませんね。選手が頑張ってくれて、祝いの席で絶対に辛口を言わせないと。選手に感謝します」と称賛のコメントを送った。その上で「辛口って言われますけど、電池ってご存じですか？あれはプラスだけではダメですし、マイナスだけでもダメ。僕はマイナスの方をやっています（笑）。皆さんがプラスの方をやって強い電気を発生させましょう。今日は本当にありがとうございました」と笑いも誘った。

　その他では全日本少年サッカー大会の創設にも尽力した大沢英雄氏、ＪＦＡ会長も務めた大仁邦彌氏、１１年の女子Ｗ杯で優勝した女子日本代表なでしこジャパンが出席した。