青森山田連覇ならず 黒田総監督の目は赤く「約30年間一言で言えば楽しかった」
「全国高校サッカー選手権・準々決勝、神村学園2-1青森山田」(4日、等々力陸上競技場)
準々決勝が行われ、前回大会王者の青森山田(青森)が神村学園(鹿児島)に逆転負けを喫した。
青森山田は前半34分、MF中山竜之介(3年)のシュートで先制点を奪った。しかし後半16分に同点に並ばれると、その4分後にはドイツ1部リーグのボルシアMGへ加入する神村学園の福田師王(しおう、3年)に痛恨の逆転弾を浴びた。連覇は消え、5大会連続の4強入りを逃した。
1995年から青森山田を指揮してきた黒田剛監督(52)は、J2町田の監督就任が昨年秋に決定。2004年からコーチを務めていた正木昌宣氏(41)が新監督になった。今大会、黒田氏は総監督の立場でベンチから教え子達を見守っていた。
試合後は目を赤くさせ「約30年間の生活の中でひたすら苦しんだ時代もあったし、また6、7年青森山田の時代も作ることができた。一言で言ったらすごい楽しかった。いい経験をさせてもらった」と涙。続けて「これからは外からチームを見守っていきたい」と話した。