「明治安田生命J1、京都2-0神戸」(3日、サンガスタジアム)
残留を争う直接対決で気迫の勝利をつかんだ。6戦勝ちなしで15位まで後退していた京都が神戸に2得点完勝。13位に浮上した。
京都のクラブ設立、発展に尽力してきたクラブの名誉会長でもある京セラ・稲盛和夫名誉会長の死去が発表されてから初めての試合。京都の選手・スタッフは喪章をつけ、試合前には黙とうをささげて試合に臨んだ。
気持ちの入った紫の戦士たちは立ち上がりから神戸を圧倒。開始40秒、スローインからつないで主将のFW松田に先制点をたたき込んだ。9分にも敵陣でDF長井がボールを奪い、流れるようなパス攻撃で最後はFW豊川が今季加入後リーグ戦初ゴールを決めた。
7試合ぶりの白星は稲盛名誉会長にささげるものとなった。チョウ貴裁監督は「本来なら元気でいらっしゃった時に京都サンガ頑張っているよとお見せすることができたら一番良かったですけど、そういうことが現実に起こった中で選手も期するものがあったと思う。われわれとしては忘れられない試合になりました」と振り返った。
この日のサンガスタジアムの観客数は1万7936人。同スタジアム最多となる20年2月9日のこけら落としのプレシーズンマッチ・C大阪戦の1万7938人にあと2人と迫る大観衆がスタジアムを埋めた。ゴール裏には「稲盛和夫名誉会長のご逝去に心よりご冥福をお祈り申し上げます。貴方の注いだ想いはこの京都サンガF.C.と共に未来永劫生き続けます。ありがとうございました。これからも京都サンガF.C.を温かく見守りください」の横断幕。チョウ監督は「声出しが許されれば、リバプールのような雰囲気になったんじゃないかと思う。こういうスタジアムでフットボールの仕事ができることを、監督としても幸せを感じます」とサポーターに感謝した。