「明治安田生命Ｊ１、横浜Ｍ２－０鹿島」（３０日、日産スタジアム）

　横浜Ｍが２発で２位の鹿島との首位攻防戦を制した。

　０－０で迎えた前半３７分。ＦＷアンデルソンロペスの左クロスにＦＷエウベルが右足で合わせた。後半６分には日本代表帰りのＭＦ岩田智輝がペナルティエリアの外から右足で強烈なミドルシュートを放ち、相手ＤＦに当たりながらもボールはゴールに吸い込まれ今季初得点を挙げた。ホームの後押しを受け、横浜Ｍは３試合ぶりの白星を手にし、リーグ９試合負けなし（７勝２分け）とした。

　東アジアＥ－１選手権に日本代表として出場した岩田は同じく西村拓真とともに中２日で先発。後半３０分から藤田譲瑠チマ、同３５分からは水沼宏太も投入され、代表勢も疲れを感じさせないプレーだった。

　試合前には韓国戦で右膝前十字じん帯断裂の重傷を負った宮市亮に向け、サポーターが「トリコロールの宮市亮　再びピッチで輝け　待ってるぞ」と横断幕を掲げた。宮市自身も会場に姿を見せた。

　歴史的にもこの一戦は負けられなかった。Ｊ１で唯一３０年間続く宿命の対決。「Ｔｈｅ　ＣＬＡＳＳＩＣ」と銘打って開催され、Ｊリーグ発足時に加盟した「オリジナル１０」でＪ２降格経験がない同士だった。首位の横浜Ｍが“天王山”を制し、２位の鹿島とは勝ち点を８差に広げ、３年ぶり優勝に大きく前進した。