鈴鹿・カズ「百年構想クラブ」失格に「J3を目標に来たので残念」も「契約を全うしたい」

 「JFL、鈴鹿0-4奈良クラブ」(2日、四日市市中央陸上競技場)

 日本フットボールリーグ(JFL)の第14節が行われ、鈴鹿ポイントゲッターズは奈良クラブに大敗した。

 右太ももの負傷で公式戦9試合連続ベンチ外となった元日本代表FW三浦知良(55)は試合後、鈴鹿が「百年構想クラブ」(準加盟に相当)の資格を剥奪され、来季のJ3参入が消滅したことについて取材に応じた。

 カズとの一問一答は以下の通り

 -「百年構想クラブ」の資格が剥奪された

 「グラウンドレベルの僕らとしてみれば残念な結果。僕もJ3昇格というものを目標にここに来ましたし、その権利がなくなってしまったことはとても残念。でも受け入れるというか、僕もどうなるか分からない中で1月に契約したので、全くなかったことが急に決まったわけではない。こういうことも覚悟しながら、クラブを信じてここまできたが、こういう結果になってしまったのは選手としては残念です。これもクラブの歴史として、新たに一からしっかりとやり直して、プロのクラブとして、三重県そして鈴鹿市が誇れるクラブになるように、こういうことを乗り越えて前に進んでいかないといけない。夢も希望も諦めたらそこで終わりなので、クラブは10年後20年後、地元から愛されるように、こういうことを乗り越えていかないといけない。僕自身は来年1月31日まで契約があるので、その契約を全うしたい。チームを少しでも上にいけるように、そしてまたライセンスを取得するようにクラブは努力するということなので、今年どういうふうにリーグを過ごすかが大事で、サポーターの獲得もそうですし、地元から応援されるように、地元が必要と思ってくれるように協力していきたい。クラブとしていい順位で、少しでも認めてもらえるように成績を上げたいと思います」

 -(三浦)泰年監督とはどのような話を

 「こうなってしまった以上は4位以内に入っても昇格することは絶対にないわけですから、それでもここまでやってきたこと、これからやらなければいけないこと、目標に向かって進むことは何一つ変わりません。僕自身もいろんな経験をしてきましたが、どんな時でも自分がグラウンドでやることは変わりませんし、夢を追ってやることは変わりませんし、あきらめずに1試合でも多く勝てるように努力していきたいです」

 -自身の負傷からの復帰プランは

 「ドクター、トレーナー、クラブとも話し合って、それに向かって進んでいます。プランは今ここではすぐには言えません。もうちょっと時間はかかると思いますけど、しっかり治してピッチに立てるように努力していきたいと思います」

 -サポーターへ

 「Jリーグ、J3への昇格は僕たちだけが夢見ているわけでなく、鈴鹿市民、三重県民、いろんな人が応援してくれる中でやれていること。皆さん期待していたの思うので、サポーターの皆さんも残念に思っていると思いますが、ここは時間をかけてしっかりと、経営の部分は僕が何か言える立場ではありませんが、しっかりとクラブがここまでの問題を改善して、僕らはグラウンドで結果を出し、サポーターの人たちに示していかなければいけませんし、一緒にまた目標、夢に向かって戦っていきたい。これからも鈴鹿ポイントゲッターズを支えていって欲しいなと思います。これで離れていってしまう人も、もしかしたらいるかもしれませんけど、一人でも多くのサポーターが一緒にJリーグ昇格を夢見ていけたら。本当にサポーターの力が必要なので、(クラブの)存在価値をみんなで高めていけたらいいんじゃないですかね」

 -選手たちとはどんな話を

 「その件については発表後には話をしていません。僕も治療、リハビリ等で少し外に出ていたので、昨日から合流したので、その件については、どっちに転んでも自分たちがやることは変わらないと、先週、選手と話したので、改めてこの結果を受けて話したことはありません。その前に話していたので、どんな結果になっても同じことしか言わないと思うので、何も話していません」

 -選手は厳しい精神状況だった。今日の試合をどうとらえている

 「この暑い中で選手は頑張ったと思いますし、向こうのチームも前半のパフォーマンスは本当に良かったと思います。そんな中で今日はみんな勝ちたかったと思います。百年構想クラブから外れたことで、今日ふがいない試合をしてしまったら、精神的にダメージが大きいんじゃないかとか、いろんなことを思われてしまうから絶対に勝ちたかったと思います。選手は僕が見ている限りでは全力を尽くして頑張ったと思います。こういうこともサッカーの一部ですから、今日の結果をしっかりと受け止めて、次の試合に向けて新たに次の1勝を目指してやるしかない、僕も悔しいですけど、やっている選手はもっと悔しいし、その悔しさを次につなげて欲しいなと思います」

 -移籍時に昇格を目標にしていたが、残りのシーズンの新しい目標は

 「今日負けてしまって成績が下がってしまうと思うんですけど、今後クラブが百年構想クラブに復帰させるために頑張ってくれると思いますので、そこにつなげるために、サポーターが応援したくなるような、そういう試合をしなければいけない。今年の昇格がないからどうでもいいという訳じゃないので、今年一つでも上にいって、僕自身できることなら4位以内に入って、昇格できたっていうところにクラブを持っていきたいと思っていますし、そうすることで来年への士気が、サポーターも含めクラブも高まると思いますので、みんなが目を向けてくれていないと昇格はできないと思いますし、ライセンスを維持できないと思いますし、クラブが存続していくことも大変だと思います。それには僕ら現場は勝って、お客さんを少しでも集めることしかないので、そういうことも念頭に置いて11月の最終戦まで大事に戦いたいなと、次につながるように、ライセンスを復帰させてからのことも考えて、来年につながるようなシーズンにしなければいけないので、下位で終わるのか上位で終わるのかで、見てくれている人たちは来年に向けて変わってくると思うので、クラブの努力も選手の努力も、両方上がっていかなければいけないと思います」

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